草なぎ剛、音楽劇「道」のハードな稽古を語る!【連載コラム】
ルヴォーさんの哲学的な話が、ものすごく深くて面白い
まあ声が出なくなることはほぼ僕はないので。舞台「蒲田行進曲」('99、'00年)のときは結構ひどかったけど、そこらへんのフィジカルな面は「蒲田」に近いんだよね。だから、つか(こうへい)さんのことを思い出してる。ルヴォーさんは1シーン1シーンについて哲学的論理的な話をしてくれて、それがものすごく深くて面白いのね。その長い話がつかさんの口立てみたいな感じで僕の中に入ってここ(心)に響いてくるんですよ。それで、僕は直感と感覚でやるタイプなので、やってみるとほぼマックスの声になる。落としてるところがない。「酒持ってこーい」と言ったり、鎖を引きちぎって「うぉぉ」と叫んだり。どうしてもノドに負担がかかるわけで。要するにテクニックで声を作るのではなく、つかさんの芝居で学んだような、その場その場を全開で行け!みたいな感じなんです。そこで手を抜くと、ルヴォーさんが眉をひそめてあれ?みたいな…というのは僕の思い込みかもしれないけど。
だから、声のトーン一つをとっても今回の舞台はけっこうハード。体も鍛えてくれと言われていて、稽古場に僕用の10㎏ぐらいのダンベルが用意されているので、1時間早く稽古場に来て鍛えてる。でも家に帰ってはほぼやらない。家庭に仕事は持ち込まないって、昔タモリさんが言ってたので(笑)。夜中にラーメンを食べないとか、朝は野菜いっぱいのみそ汁を作って、それを稽古場に持っていくとか。あと煮卵と鶏の胸肉やささ身をとったり。高タンパク質低カロリーを心掛けているところかな。
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