「どんどん模索しながらチャレンジします」
――三浦さんが挑む役柄を拝見すると、いつもご自身に課題を与えている印象があります。
マネジャーさんと「面白いことしたいよね」と話をしているから、客観的に見てバラエティーに富んだ作品選びになっているのかもしれません。僕としては新しく演じたことのないようなキャラクターや世界観で仕事をしたいなぁと考えています。
ただ28歳になって、演じる幅というか、警察官や弁護士とか、そういった役どころが増えてくる年代になってきたことを考えると、そこに甘えずに芝居と向き合っていきたいとは思います。
――未知のジャンルに飛び込むことに抵抗はないですか?
自然に飛び込もうとしているんだと思います。やってみないと分からないし、どんな感覚になるんだろうって思う気持ちの方が強くって。これからも、どんどん模索しながらチャレンジしていく機会が増えていくと思います。
――30歳という年齢は意識されていますか?
もうすぐ29歳だし(誕生日は4月5日)、昔は「結婚も30歳までにして」とか「英語ペラペラになっているんだろう」って漠然(ばくぜん)とは考えていました。でも、“30歳までに”というよりも、“30歳以降どう戦うか”ってところじゃないかなって。
信頼を置いている師匠に剣術の稽古をお願いしたり、日本舞踊やってみたり、英会話を続けたり…。体が勝手に“いろいろなことに目を向けたい”ってなっているんだと思います。
――今回の連続ドラマW初主演や、主演映画「アイネクライネナハトムジーク」の公開が今年秋に控えるなど、大役を引き受けている状況です。今の状況をどう捉えていますか?
うーん、「うまくいっているかな」という思いはあります(笑)。しっかり面白い仕事をさせていただいているとも感じていますし、決してひけらかすわけではないんですけど、いろいろなジャンルで活躍したいとも思っています。
舞台もやればミュージカルも大好きだし、映画でもドラマでも頑張っていきたいし、お茶の間にホッとした時間を届けたいです。それらの作品を見て「面白いことやっているなぁ」って家族や友人との会話につながれば、それで十分です。