今期の推しアニメを玄人視点で語る
――今期お薦めに挙げられた「約束のネバーランド」と「五等分の花嫁」、どちらも原作ものですね。
岡田:「約束のネバーランド」は原作から好きな作品で、アクションも多い漫画だから、アニメになったら画面映えするだろうなと期待していたんです。実際、放送を見たら作画は原作に寄せていてとても奇麗だし、シーンの流れが丁寧に描かれていて雰囲気も良いですね。
漫画からのアニメ化はどうしても元絵との違いや表現の違いが気になってしまうんですけど、「約束のネバーランド」はそこが良い具合にフィットしていて、原作を上手に補完している箇所も見どころですね。例えば3話、シスター・クローネがひたすらぬいぐるみと会話をしているシーンですが、あれって漫画にはないシーンなんですよ。
鶴見:あれ、やっぱりそうだったんだ。あのシーン、めっちゃ怖かったよね。
岡田:「こんなシーンあったっけ?」って思って漫画を読み返したら、やっぱりなかったんですよ。最後にぬいぐるみの頭むしって、シスター・クローネのやばさが漫画以上に際立ってましたね。ハウスの子供たちと鬼ごっこをするシーンも。
漫画でも手に汗握る場面でしたけど、アニメだと音楽とカメラの視点効果で緊迫感が増していました。全体を通して、原作が持っていた静かな怖さが強調されていると感じます。
鶴見:私も見てるんだけど、それはすごい感じる。
岡田:あと、光の入り方も。5話でレイくんがママのスパイだと打ち明けるシーンは、見ていてハッとしたところです。レイくんはエマとノーマンを脱走させるためにスパイをしていたんですけど、エマは逃げるなら全員でと猛反発するんです。
レイくんはそれを約束して、でも、ノーマンに「エマを騙せ」と言うんですね。「全員では逃げられないから、それをエマに気付かれるな」ということなんですけど、その時のレイくんへの光の入れ方は絶妙というか、心の中というか…。
――心理描写のよう?
岡田:そうです。光の陰影で顔を作り込んでいて、私はその時のレイくんの顔に、1人で真実を抱えてきたことからの卑屈さみたいなものが見えたんです。結局、嘘をついていることへの卑屈さを抱えているんだって、ほんの一瞬のシーンですけど、ものすごく心に刺さりました。
――細かく見られていますね。レイとノーマンではどちらに引かれますか?
岡田:漫画の時点ではレイくんが好きでした。役どころ的に一番感情が入っていくキャラクターで、「レイくん、辛いな…」って思いながら読んでいたんですけど、アニメを見てから改めて読み返したらノーマンが好きになってきて。
鶴見:そう、アニメを見てからだと、ノーマンへの見方が変わってくるんだよね。
岡田:ノーマン、こんなに格好良かったんだって。
鶴見 エマちゃんにさ、「好きだから、その願いは叶えたい」みたいなことをあのトーンと表情で言ってね。
岡田:「エマ、笑って」なんて、ずるいよ(笑)。こういう声の力もアニメ化のすごいところですよね。ノーマンの声は内田真礼さんで、私、内田さんの声が大好きなんですよ。
でも、ノーマンの声は最後のクレジットを見るまで全然気づかなくて、「内田さん、こういう声も出せるんだ」って、本当にびっくりしました。私の知らない内田さんに出会えたようで、何だかとても嬉しかったですね。
4月1日(月)東京・渋谷WWW
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