沖縄映画・ドキュメンタリーの名作を上映する映画祭開催!「その名は、カメジロー」「ナビィの恋」も上映
――総体として見てほしいと考えられているところに恐縮な質問ですが、作品のいくつかを紹介いただけますか。
高山:本当はどれが注目とかは言いたくないんですけど…。
「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」は、見逃していた人は来るんでしょうね。瀬長亀次郎について何にも知らない人たちには見てもらいたいと思う。
「ナビィの恋」をなぜやるか。「ナビィの恋」は、沖縄映画界にとっては岐路の作品だと思うんです。白黒が似合いそうなドキュメンタリー沖縄映画から、これ以降トロピカルな沖縄、天然色の沖縄みたいな映像が生み出されるようになった。以後、そういう沖縄を描く人たちにとっては「ナビィの恋」をどうやって超えるかが課題になった。いっぺん上映しとかなきゃなと思っていたんです。
同時に「白百合クラブ東京へ行く」もやります。これも面白いですよね。
「聾唖者達の沖縄戦」はほとんど音声がなく、字幕だけで見る映画。沖縄戦がどういうものだったのかを知らない耳の聞こえない人に向けた映画だから、優れた沖縄戦入門作品になっています。
以前、「やぎの冒険」(2011年)という映画を、目の見えない人と一緒に見ようという企画で取り上げたことがあります。内容を説明しながら「今、朝です」って告げたら、「言わなくても分かります、鳥が鳴いてる」と声が上がった。「本当だ。僕ら何も聞こえてないんだね」と思い知らされた。耳の聞こえない人からは、私たちがいかにいい加減にものを見ているかということに気付かされます。
個人的に大好きなのはアンコール上映する「ハブと拳骨」。これはもう大好き。主役の尚玄君が行けたら行く、と言ってました。
――今回テレビ局制作のドキュメンタリーもたくさん上映されますね。
高山:上映をお願いしてみてびっくりしたんですよ。テレビのドキュメンタリーをここで上映させてもらえるとは思ってなかったから。今回、正面から沖縄のテレビ局に話してみたら「ありがたい。上映してほしい作品を送ります」って。それで作品が増えちゃったんだけど(笑)。上映時間が短いのでレイトショーにして、ドリンクをサービスします。終わったら一緒に飲みましょう。
あと、沖縄を伝え続けるドキュメンタリー作家・森口豁さんのトークショーもぜひ注目してほしいですね。森口さんは余命宣告されていて、厳しい状態。なのにご本人が「最後のトークショーにしよう」って言って、出ていただけることになりました。本当に貴重なトークショーですので、ぜひお出でください。
2019年6月27日(木)~30日(日)、7月4日(木)~8日(月)、10日(水)、14日(日)、15日(月・祝)
上映スケジュールは映画祭公式HPを参照ください。
■映画料金:前売1,000円、11枚綴1万円、学生500円(当日学生証提示)、75歳以上500円(保険証など年齢の確認できるものを提示) 当日券1,200円
※11枚綴は複数人で共有可能
※満員の際は事前予約優先
★特別企画料金
前売1,500円、当日1,700円
■会場:M.A.P.(東京都狛江市岩戸北4-10-7-2F 島田歯科2F)、中央公民館(東京都狛江市和泉本町1丁目1番5号)
※できるだけ予約を推奨。混雑の場合は予約者から入場。満員の場合入場できない場合あり。映画祭facebookのイベント・ページなどへの投稿でも予約可
■主催:喜多見と狛江の小さな映画祭+α実行委員会
■問合せ:映画祭事務局 TEL:03-3489-2246
■Mail:mpro@mbh.nifty.com(担当:うぶかた)
■公式WEB: http://kitamitokomae-artfes.com/
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