――そういった経験が、今に繋がっているんですね。
お芝居ってハッピーを表現することが意外と少なくて、いろんな人の悩みとか葛藤をドラマにして描いているので、自分も当時悩みや葛藤から逃げなくてよかったなと思っています。
それを乗り越える経験をしていないと、役者として魅せるエネルギーがなかったと思うので、逃げなくてよかったです。
――ドラマの中で3億円の使い道を晴美と加奈子と話すシーンがありますが、実際手に入ったらどのように使いますか?
両親が、不自由なく生活できる環境を整えてあげたいです。迷惑もかけたし、15歳で上京したので、分かりやすい感謝の気持ちとして何かしてあげたいという野望はあります。
――岡本さんは2年後に30歳という筋目の年を迎えますが、30歳に向けて気持ちの変化はありますか?
責任を背負える人になりたいと思っています。
今までは、責任というものを感じずに自分のしたいことに突き進んでいましたが、先輩方を見ていると責任を背負って消化して、いろんな方に幸せを届けている方々なんだと気付きました。
30歳に向けて“責任”というのは、私のキーワードになっています。10代の頃から「早く30歳になりたい」と思っていましたし、「30歳までに自分がどういう選択をして、どう生きていくかが大事」とも事務所の方に言われていたので、30歳を迎えるのが今からすごく楽しみです。
――最後に、読者の方々に第8話の見どころをお願いいたします。
昨日(取材日の前日)、第8話を一日かけてみんなで撮っていました。
秀明(赤楚衛二)が抱えていたものとか、恭平(平山浩行)がただの良い人ではなかったとか、視聴者の方々がきっと「そこが知りたかった」と思っていただいていたところが明らかになります。
第8話のラストは衝撃的だと思いますし、第9話に向けても鍵となる回になりますので、ぜひお楽しみに。