Aぇ! group、関西凱旋公演が千秋楽「もっともっと上を目指して…」
関西ジャニーズJr.のユニット・Aぇ! groupが9月8日、滋賀・ひこね市文化プラザグランドホールにて「僕らAぇ! groupって言いますねん」関西凱旋公演の千秋楽を迎えた。本公演は8月15日の京都・宇治市文化センター大ホールを皮切りにしたもの。
正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉の6人で構成された“Aぇ! group”は、2019年2月に、関ジャニ∞の横山裕が「こんなグループを作りたい」とジャニー喜多川さんに直々に伝えて結成。
直後の4月には東京グローブ座にて横山が企画・演出を手掛けた初の単独公演「僕らAぇ! groupって言いますねん」を上演。本公演はメンバーの念願でもあった地元関西での凱旋ツアーとなった。
千秋楽は“アドリブ”の嵐
舞台は「楽屋」。普段の6人の素顔が垣間見えるような楽屋トークから、オリジナル曲「Firebird」をキレキレのダンスでパフォーマンスする冒頭シーンで一気に見るものをひきつけると、その後、「冠番組の企画を考える設定」でタップ、一発ギャグ、マジック、空耳英会話、令和をテーマにしたミュージカル…とそれぞれが持つ特技や持ちネタを存分に披露し、芝居仕立ての展開でメンバーやグループの個性を見せていく。
「特技披露」を本筋としつつ、回を重ねて作品が成長した千秋楽では、メンバー同士のアドリブの嵐。メンバーの素の一面が見られたり、思わぬ展開になったりで、会場は大爆笑となった。さらに、ダンスや歌などのスキルを持ちながら、彼らの「笑いに対する瞬発力」の高さも見られた。
東京公演では、韓流スターっぽい「BTK(僕たち・とにかく・キムチ)」(小島、草間、末澤)が登場し、笑いを取りながらも確実な歌唱力で見事なハーモニーを披露したが、本公演では正門、福本、佐野による「BTC(僕たち・とにかく・カレー)」というグループで、インド風の楽曲「スパイシーLOVE」をインド風舞踊で表現した。
そして、小島が作詞、佐野が作曲した「神様のバカヤロー」をバンドで披露。骨太なロックアレンジの楽曲に乗せて熱い思いを込めた歌詞を聴かせた。正門(ギター)、末澤(ボーカル)、草間(サックス)、小島(キーボード)、福本(ベース)、佐野(ドラム)、それぞれソロパートでも魅力を発揮した。
横山裕からメッセージも
プロデューサー役の横山(声のみ出演)が「君たちは才能の塊」と、6人の個性を伝える。福本は「気持ちを奮い立たせ、どんな状況でも飛び込んでいくメンタルオバケ」。佐野は「多大なる才能を持つ。劇団四季で鍛えた舞台映えするたたずまい、高いポテンシャル」。続けて、末澤は「生まれ持った華をもつ存在。歌やダンス、芝居でリードする存在」。小島は「自然と人が集まってくる。ピュアなのに熱い、不思議な魅力を持つ」。そして、草間は「個性が大渋滞。歌やダンス、バラエティーなどで自己プロデュースに優れ、観るものを惹きつける」。正門は「一歩下がって、個性の強いメンバーをまとめる存在」とそれぞれコメントした。
エンドロールが流れた後、ツアーTシャツを着て再登場した6人。そしてバンドスタイルで「Firebird」をもう一度。
「声出せんのかー？」とあおる末澤に、観客もヒートアップ。サビでは一緒に手をあげてリズムをとり、テンションは最高潮に。
ラストは新曲「ボクブルース」(作詞：小島 作曲：佐野)を初披露。ボーカルの末澤がアコースティックギターを持つ姿に観客が沸く。今のAぇ! groupの熱い気持ちが詰まったバラードを観客は静かに聞き入った。
「作品自体がグループの名刺代わり」ともいえる、6人の個性や魅力を凝縮した東京公演からさらにブラッシュアップさせ、アドリブによってメンバー個々の素の面白さをおり交ぜた本公演は、ホームである関西のファンはもちろん、より多くの人たちを楽しませていくだろうというものを感じられる公演となった。
