桐山照史が「エグカッコエエ」ロミオに! ジュリエット役の柄本時生と「泣くロミオと怒るジュリエット」
ロミオ役:桐山照史コメント
シェイクスピア、オールメール、舞台での関西弁、シアターコクーンに鄭義信さんの作品。「泣くロミオと怒るジュリエット」は、僕にとって初めて尽くしの舞台です。なにせ、映画ではあのレオナルド・ディカプリオも演じた役。
愛に殉じて命を捨てるなんて、エグカッコエエ!
ただし、今回はジュリエット役が柄本時生さんなので、恋の顛末がどうなるものか、僕自身もまだ想像できず、ワクワクだけが募っています。
鄭さんのさまざまなアイデアで翻案され、しかも自分がネイティブで使っている言葉で語られる「ロミジュリ」は、血肉の通ったドラマになるはず。
グッとくるところはもちろん、笑える場面もしっかりありそうなので、鄭さんの世界にたっぷり浸り、作品の一部として舞台上で生きられたらと思っています。
ちなみに、時生さんとご一緒することで、父・明さん、兄・佑さんに続く柄本家男性陣との共演がコンプリートになることも、うれしいポイントです。
ジュリエット役:柄本時生コメント
「『ロミオとジュリエット』のジュリエット役を」というお話を頂いた時は、コントのように3度聞き返してしまいました。単に女性役というだけでなく、世界的な名作のヒロインを自分が演じる。
でも、日頃から「役者の仕事はできないことをすること」と思っている僕にとって、お断りする理由はありませんし、むしろこのキツさがやりがいでもある。ありがたいオファーを頂き、頑張らなければと素直に思っています。
シェイクスピアは、江本純子さん演出の「じゃじゃ馬ならし」(2019年)、東京乾電池で父が演出して上演を重ねる「夏の夜の夢」に出演したことがあります。
どちらも、かなりひねった上演で、その点では今回の鄭義信版に、むしろ近いシェイクスピア体験をしているのかも…。
鄭さんが描くジュリエットは、見た目より内面の美しさが問われる女性なのではないでしょうか。
関西弁は桐山さんに教わりながら、せりふに忠実に、繰り返し語る言葉の中に演じるヒントがあると信じて、作品に臨みたいと思います。