リカの一生懸命さを信じる
――リカは“28歳”という設定ですが、それが表れている行動やせりふはありますか?
特にはないですが、本人は28歳だと思っているんです。だから、人をだましている気持ちもなりすましている気持ちもないので、どう演じるべきかすごく悩みました。リカの本当の年齢は分からないけれど、28歳なりの芝居をした方がいいのかとか、だましている感じを出した方がいいのかとか。
でも、そうではなくて、リカ自身が28歳と言っているので、そうなんです。そういうことでいいんです。だから、芝居をする上では、今の私自身の年齢を打ち出す必要もないし、あえて若作りをしようとも思っていません。だって私は28歳じゃないんだもん(笑)。
――リカの度を越えた“いちずな気持ち”は、どのように理解をされましたか?
リカはすごくいちずで、意中の人を射止めるためには手段を選ばないところが本当に受け入れ難いのですが、その気持ちには正直に立ち向かっていくしかないですね。
意中の人を手に入れるためには、誰しも努力をしようと思うじゃないですか。リカは人よりも一生懸命になって着飾ったり、仕事にも一生懸命。ちょっと手段は違うかもしれませんが、その一生懸命さを信じてとにかく突き進むしかないなと思います。
――高岡さんは、2018年にデビュー30周年を迎え、事務所も移籍されました。節目を迎え、お気持ちに変化はありましたか?
よく考えると30年もこの仕事をしているのはすごいなということを感じつつ、今までは仕事ももちろんそうですけど、結婚したり出産したりという中で、どちらかというと子育て中心に生きてきた部分もたくさんありました。
でも今後は、まだ結婚をしていなくて子どももいなかった頃のように、あらためて残りの女優人生を“女優”として謳歌(おうか)し、女優としての新しい部分をたくさん作っていけたらいいなと思います。
――女優以外にも何かやってみたいことはありますか?
今までは、子どもが小さかったこともあり、この作品のようなホラーはずっと避けてきたんです。あとは子どもが誘拐される内容だとか。でも、今は子どもが大きくなってきて、娘も9歳になったので、オファーをお受けして。そういう意味でも、女優として新しい部分、気持ち的にも30周年で一段落して、また新しい一歩を踏み出そうとしています。