<ニッポンノワール>話題の『3年A組』との“繋がり”秘話 福井P「ドラマの概念を変えたい」
賀来賢人が主演を務めるドラマ「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)の第1話が10月13日に放送され、放送後早くも話題に。本作のプロデューサーは「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)も担当した福井雄太氏。話題作を多く生み出す福井Pにインタビューを実施した。(以下、第1話のネタバレあり)
本作は、全ての人間が疑心暗鬼に陥る中、だましだまされのストーリーが展開するアンストッパブル・ミステリー。警視庁捜査一課碓氷班の刑事・遊佐清春(賀来)が目覚めると、隣には上司である碓氷薫(広末涼子)の遺体が。彼女を殺したのは自分自身か、それとも誰かの仕掛けた罠か。何もかもが分からないまま、やがて事件は未解決の「十億円強奪事件」の真相へとつながっていく。
刑事ドラマの型を壊す作品に
登場人物全員が疑心暗鬼に陥るあまり、同僚刑事が主人公の命を狙うという怒涛の展開が繰り広げられた第1話に、視聴者もあ然。刑事ドラマらしいハードなアクションも飛び出す一方で、“これが刑事ドラマと呼べるのか”と謳われる本作に登場する刑事たちは、これまでの刑事ドラマには登場しないような凶暴&型破りなキャラクターばかり。
福井Pは「刑事ものといえば勧善懲悪とか成長ものが多いですが、そういうのを壊していきたいと思っていました。常識を疑うことの面白さを提案できれば。見ている人にとって、自分のセオリーや自分の何か見たものに当てはめたときにちょっとだけズレる。それがどういう作品なのかは、自分が見て自分で解釈していって欲しいなと思います」と明かす。
さらに、「武藤将吾さんの台本はすごく面白くて丁寧にいろんなことが描かれている」と明かし、主演の賀来賢人に関しても「賀来さんは台本に込められた思いを意識しながら、でもそれを感じさせないようにエネルギーを持って芝居してくれていただき、この作品に魂を込めていただいています。話としてはすごくハードな内容なんですが、賀来さんが演じることで許せる部分や探りたくなる部分というものがある。人間的な余白を与えてくれています。とにかくカッコイイです!!」とアピール。