「ダイブのチャームポイントは、普段かっこつけてるくせに、やられたらめちゃくちゃダサいところ(笑)」
──今回の映画で片桐さんが演じているのは、宇宙ハンター5人組の一人、シャドー星人のダイブ。宇宙人の役ということで、余計に演技が難しかったのでは?
片桐仁:いや、口の動きがない分、やりやすいところもありました(笑)。でも確かに、見た目は布でグルグル巻かれてるみたいだし、動きも独特で、あれは僕の体じゃ絶対表現できませんもんね(笑)。そこがアニメのアフレコならではの面白さなんだと思いますけど。
実は最初、このダイブという役は、割とクールでイケメンな感じで演じようと思ってたんですよ。でも、(田中裕太)監督から「年配のキャラクターで、5人のハンターの中では最年長です」って言われて。シャドー星人にも年齢の概念があるのかって驚きながらも(笑)、演じ方を修正しました。テンションが上がると、つい声が若返っちゃうので、そこも気を付けつつ(笑)。
──片桐さんから見た、ダイブのチャームポイントは?
片桐:普段は「私は影…」とか言ってかっこつけてるくせに、やられたらめちゃくちゃダサい、というところですかね(笑)。最初は、チョイ悪くらいの感じなのに、劣勢になったら急にうろたえまくって、ただのおじさんになっちゃうのが、なんだか愛らしかったです(笑)。
──宇宙人ハンターの仲間を演じた他のキャスト4人はいかがでしたか。
片桐:(メカ星人・ジャイロIII役の)濱津隆之さんとは面識があるので、アフレコの日、声を聞いただけで、緊張してるのが分かりましたね(笑)。でも、その緊張気味の声がちょっとロボットっぽくて、今回の役にはぴったりだったと思います。
(ジャイアント星人・チョップ役の)駒木根隆介さんは、すごく上手でした。駒木根さんって、映画(「SR サイタマノラッパー」シリーズ)でラッパーの役をやられてるじゃないですか。ラップって独特の発声法だから、その辺りのスキルも生かされてるのかもしれないですね。
(ニトロ星人・バーン役・)咲野俊介さんと(ウォーター星人・ハイドロ役・)石川由依さんはやっぱり、プロの声優のすごさを見せつけられたというか。お二人とも、「……」とか「!」みたいな記号が入ってるところに乗せてくる声のバリエーションが豊富なんですよ。何度も同じことを言ってしまって恐縮なんですけど、やっぱりプロの声優さんは違うなぁ、と。
全国東映系にて公開中
<スタッフ>
原作:東堂いづみ
監督:田中裕太 脚本:田中仁
音楽:林ゆうき、橘麻美
総作画監督・キャラクターデザイン:小松こずえ
作画監督:松浦仁美、中谷友紀子 美術監督:今井美紀
CGディレクター:大曽根悠介 色彩設計:竹澤聡
撮影監督:高橋賢司 製作担当:澤守洸、井桁啓介
<キャスト>
成瀬瑛美 小原好美
安野希世乃 小松未可子 上坂すみれ
木野日菜 吉野裕行
咲野俊介 片桐仁 濱津隆之
石川由依 駒木根隆介
知念里奈
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