「2度あることは3度ある」3回目の大河ドラマ脚本を務める三谷幸喜が意気込みを語る!<鎌倉殿の13人>
小栗旬とは「新しい代表作にしましょう」
――先ほども「2度あることは3度ある」とおっしゃっていましたが、3度目の脚本が決まった時の率直な感想を教えてください。
僕は大河ファンで子供の頃から見ていたので、自分も関わることができてラッキーだなと思っています。このところ「大河ドラマは元気がない」と言われたりしている中、いやいやそんなことはないんだ、こんなに楽しい、面白い、わくわくするテレビドラマの枠は他にないんだという信念を持っているので、僕でいいのであれば何らかのお力になりたいと思っていたんです。
だからお話があった時にはうれしかったし、これはがんばるしかないと。
この作品は(大河ドラマ)61本目ですが、ようやく60本で第1章が終わり、これから第2章が始まる、その1本目という思いでやらせていただこうと思います。
――主演を務める小栗さんとお話されたことはありますか?
決まった日に携帯に海外から着信が入っていて、かけなおしてみたら小栗さんで。その時はお互いに「新しい代表作にしましょう」という話をしました。
――放送が1年に及ぶ大河ドラマと他の作品では脚本作りに違いはあるのでしょうか?
大河ドラマを2本やってみて分かったのは大変だということですね。1年間放送されるということで、僕は今からこの仕事に関わっていて…。2年以上、3年近くこの仕事に関わるのですが、そんなことって他にないので、僕の中でもビッグプロジェクトだなと思っています。
やっぱり脚本家である以上、みんなそうだと思うんですけど、大河ドラマやりたいと思うと思うんですよ。ドラマの良さって連続ドラマなわけで…。今、配信ドラマも力を持ってきてますが、毎週みんなが同じ時間に大勢の人が共有するってドラマしかないわけで。その中でも大河ドラマって1年ですから。
1年かけてやるドラマって大河ドラマと「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)くらい…。僕は今後も「渡る世間―」を書くことはないと思うので…(笑)。じゃあ大河やりたいなっていつも思ってたんですね。
僕は2本をやらせていただき、書いてみたことで分かったことがたくさんあるんで、そういうノウハウを自分の中で蓄積し、生かして、自分にとっての集大成、最高の大河ドラマにしたいと思っています。
2022年1月放送開始予定
NHK総合ほか