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輝き増す中川翔子、2020年は「歌って、描いて、子供たちの声をもっと聞きたい」<後編>

2020/01/24 07:15

中川翔子
中川翔子(C)高橋慶佑


――アルバムでは、自身で描かれた3パターンのジャケットも話題になりましたね。

幼少期、思春期、現在・未来と、3種類描いたんですが、思春期が一番早く描けたんですよ。自分の思春期を頭の中にイメージしましたがそのころの写真がほとんどなくて、難しかったはずなのに。数年前だったら『あのころなんか抹消したい!』ってなっていただろうし、それも今だからできたんだと思います。

著書『死ぬんじゃねーぞ!!』の出版で気がついたこと


――2019年に出版した著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』でも、イラストを描かれていますね。

いじめがテーマの本です。漫画を交えつつ、気持ちを形にして出版できたことは大きかったですね。『大人になったからこそできたこと』の一つとしても。

ずっと中学時代の『なんでこんな目にあうんだろう』とか、学校でカーストが下がったら『どうせ私は』って思い込むクセを、18歳くらいまで引きずっていたんです。いまよりずっとネガティブで『あぁ、私は人に嫌われる』って勝手に決めつけちゃうみたいな。

なので20代の半ばくらいまでずっと、中学時代は人生においていらない時間だし、抹消したいと思っていたんです。そういえば、成人式の時に知り合いとハタチ記念に地元の母校を巡ってみたんですが、中学校だけたどり着けなかったんですよ。よっぽど嫌だったのかなって。

――いまはそれが変わってきた?

でも大人になってみると、そのころに見つけた『好きなこと』が未来を助けてくれていたんです。しんどさから逃げるために読んでいた本や、絵を描くこと、漫画を模写したり、ゲームをしたり、映画を見たり。そのときの衝撃や記憶って、大人になってから吸収することと比べられないくらい、入り方が違うんですよね。だから人生を作ってくれたものたちに出合った濃い時期だったし、すごく大切な時期でもあったなって。

いっぱい傷ついたけど、そのぶん見つけた時期でもあって。そんな経験を何か言葉に言い換えられたり、形に残せないかなと考えていたときに、本を出すお話をいただきました。

――言葉も漫画もストレートというか、中川さんらしさがあふれているなと。

しんどいときにも読めるよう、文章だと固くなっちゃうところは漫画にしようと、漫画のページから書き始めました。そんなときにも、絵をやっていてよかったなと感じます。

いま思うとあのころの自分に『死なないでありがとう、そのままいろんな事にハマッてね!』って言えるような気がしてきて。大人になってから見えてきたことはとても大きかったので、その気持ちを整理するという意味でも出せて良かったですね。

下に続きます

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