松山博昭氏「犯人を追い詰めていくさまを楽しんでいただけたら」
――今回、「特別編」として放送することで、初めて作品を見る方や二度目、三度目という方もいらっしゃると思いますが、見どころを教えていただけますか?
僕は、基本的には犯人探しの物語ではないと思っています。見ている側もこいつが犯人だな、と思いながら見ていると思うんですよ。
密室のトリックはすごく複雑なのですが、多分、そのトリックの難しさというよりも、密室を完璧に作り上げた犯人が、榎本に成敗されていくさまが面白い物語なのかな、と思って制作しています。
そういう意味では、犯人が絶対バレるはずがないと思っている難解なトリックを、榎本が詰め将棋のようにどんどん解いていって犯人を追い詰めていくさまを楽しんでいただけたらと思います。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
ストレスがたまってつらい毎日を送っているかと思いますが、すごく爽快感があってスカッとできる物語だと思いますし、難しいようで映像的には分かりやすいドラマになると思うので、本日夜9時から放送の「鍵のかかった部屋 特別編」を見て楽しんでいただけたらと思います。