吉谷彩子が「探偵・由利麟太郎」最終回の見どころを語る「次々に人がいなくなっていく」
吉谷彩子インタビュー
――脚本を読まれた時の印象を教えてください。
こういう現代劇だけどちょっと時代ものっぽい雰囲気の推理作品の役は、今まで演じたことがなかったので、しかも、物語を動かす立場なので、そこに対しての難しさが最初にきましたね。
――若手女優で歌手、相良千恵子という役を演じるに当たって。
謎のど真ん中にいる役でもあるので、強い印象を残せるように、目力の強さはもちろん、言葉運びなども意識して演じました。
――苦労した部分はありますか?
率直なことをいえば、めちゃくちゃ難しくて(笑)。言葉もそうですけど、長いセリフを淡々と力強くしゃべる役は、今まで経験したことがなかったので…。今回、自分のセリフはかなり読み込みました。“女優役”をするのも、初めてでした。推理していく役も初めてです。
――横溝正史ミステリー「探偵・由利麟太郎」作品についての感想は?
現代でありつつ、昭和の雰囲気を醸し出す作品って、今のドラマではあまりないと思うので、そこは、この作品のおもしろいところじゃないかなと思います。
――吉川晃司さんの印象や、撮影現場での様子をお教えください。
イメージではもちろん偉大な方というのがありました。実際お会いしてみると、その“偉大さ”はそのまんまで、一番びっくりしたのは、本当にお優しい方でした。“あの吉川晃司”が、こんなに優しいんだ!って(笑)。私がちょっと「すみません。失礼しました。セリフ間違えました…」という場面があって、その時吉川さんが「僕が動けてなかったから。すみません。僕でーす」って、かばってくださったり。現場の役者さんやスタッフさんに愛される人だなあという印象はありますね。
――志尊淳さんの印象はいかがですか?
志尊さんが、一番年齢が近い役者さんではあって。今回初めて共演させていただいたんですけど、とっても話しやすかったです。私もあまり人見知りしないんですけど、彼もあまり人見知りはしない方みたいでありがたかったですね。話す内容としては、この現場を、今の動きをどうしていったらいいんだろうという話をたくさんしました。すごくお芝居に熱心な方だなという印象があります。
――京都での撮影・生活はいかがでしたか? 楽しみにしていたことなどがあれば…。
初めて嵐電(らんでん)に一人で乗りました。いつどこでお金を払うんだろうって迷いました(笑)。ゆったりとした空気感があって、とても楽しめました。京都の方もすごく優しいですし、とっても魅力的な街だなと思いました。
※嵐電=京福電気鉄道嵐山本線・北野線。地元の人に愛される京都で唯一の路面電車
――最終話の見どころをお願いします。
見どころは…次々に人がいなくなっていくところですかね(笑)。私自身も、台本を読み終わるまで本当に犯人が分からなかったので、視聴者の方も、きっと最後まで犯人が誰か分からないと思います。一緒に推理していくような感覚で見ていただけると、より楽しんでもらえるんじゃないかなと。あとは、私が演じる千恵子がどんどん、“探偵気質”になっていきます。がんばったので、ぜひ見ていただければと思います。