山本美月、理想を追う女性を演じ「守る人がいると自分がちょっと強くなれる」<映画「糸」連載6>
中島みゆきの名曲をモチーフに、平成元年に生まれた男女の“めぐり逢い”を描いた映画「糸」(8月21日・金公開)。菅田将暉と小松菜奈がW主演を務める本作で、山本美月は小松演じる葵の親友・玲子役で出演。これまでにも共演経験のある小松の印象、さらに主な撮影が行われたシンガポールでの思い出などを語ってくれた。
最近は楽しかったらいいかなって思うように
――山本さんが演じた玲子は葵の親友であり、シンガポールで一緒に事業を始める仲間でもあります。最初に台本を読んだときの玲子の印象は?
玲子は葵にとって、とてもいい親友でありながら、後半では違った顔を見せる女性です。監督からは本当はいい子なので、葵のよき先輩を演じてくれと言われていたのですが、いろんな意味でとても人間らしいキャラクターなのかなと思いました。
――玲子はシンガポールで葵と一緒に自分たちのネイルショップを開くために奮闘します。夢を実現させる力を持つ女性であると同時に、上昇志向の強いタイプなのかなとも思いました。
自分の思い描く理想みたいなものがあるんでしょうね。プライドもあるだろうから、多少気が強いところはあるのかもしれません。
――山本さんは玲子に似ている部分はありますか?
上昇志向という意味では、私も少し前までは高く、高くと思っていたところがあったので、近い部分もあったかもしれません。最近は楽しかったらいいかなって思うようになりました。
――何か心境の変化があったのでしょうか?
単純に歳を取ったんじゃないですかね(笑)。それこそ20代前半の頃は同世代の女優さんにライバル心を抱くこともあったけど、今は自由に楽しく、争いごとを避けてやっていきたいと思っています。
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