<エール>薬師丸ひろ子の“歌声”に視聴者「沁みた…」戦争を真正面から描いた3日間
昭和を代表する作曲家・古関裕而氏を題材に、音楽を愛する主人公・古山裕一(窪田正孝)の人生を描く連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。10月16日放送の第90回では“終戦”が描かれた。光子(薬師丸ひろ子)が焼け跡でひとり静かに讃美歌を歌う演出に、視聴者から感嘆の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
「僕のせいだ、僕は音楽が憎い」
今週は太平洋戦争を描く第18週「戦場の歌」を放送している「エール」。第90回では、冒頭で玉音放送が流され、物語は終戦を迎えた。
福島では、終戦の報を聞いたまさ(菊池桃子)が「よかった」と声を上げ、疎開していた音(二階堂)と華(根本真陽)はすぐに東京へと戻る。一方豊橋では、空襲に巻き込まれた梅(森七菜)と岩城(吉原光夫)が一命をとりとめたことがわかる。
そして同じころ東京では、華の初恋相手で予科練に志願した少年・弘哉(山時聡真)の死が伝えられていた。
戦時中もどこか穏やかな日々だった福島の古山家、空襲に見舞われるも家族の無事が確認された豊橋の関内家。そして東京では、手をふるわせながら我が子の遺品を差し出すトキコ(徳永えり)と、弘哉の死が「僕のせいだ」「僕は音楽が憎い」と自分を責める裕一。さまざまな感情を沸き起こさせる場面が入り混じる中、「エール」の太平洋戦争は終わった。