木村拓哉主演×井上由美子脚本のタッグで、毎週木曜夜9時から放送中のドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)。
武器を持たない民間ボディーガードたちの活躍や葛藤を描く本作では、なかなか日本のドラマとしては扱われることのなかった“4号警備”の内実を絶妙に表現し、好評を博してきた。
本作で、木村扮(ふん)する章らを筆頭に一筋縄ではいかない身辺警護課のメンバーたちを束ねる、柔和な課長・村田役の上川隆也にインタビューを行った。
これまで演じてきた感想や、主演で「まさしくスター」と表現する木村への思いなどを語ってもらった。
――序盤を終えて、村田のキャラクターについてどう分析されますか?
顔合わせの際、井上由美子先生が「今日ここに来るまでに考えてきたことがあるんです」と、役者それぞれにキャラクターを象徴する言葉をくださったんです。村田を演じる僕には「情」という言葉でした。今回はそれを自分の中で役の“背骨”のようにして、考えています。
村田が身辺警護課のメンバーと相対するとき、また警護対象者に向き合うに当たっても、基本はその『情』というものを軸に据えて、彼の人柄を演じるようにしています。
たとえ厳しいことを言っても、根幹にあるのはあくまでも「情」から出るものだというふうに考えると、村田の立ち振る舞いは無理も齟齬(そご)もなく飲み込める感覚がありますし、最後まで「情の村田」を貫きたいと思っています。
――情に厚く、リーダー気質の役どころですが、ご自身にその資質はあると思われますか?
(即答で)思いません。
――えっ!?(笑)
全然思わないんです(笑)。役柄ですので、現場ではそういうふうにいますし立ち振る舞っていますけど、僕は人を率いるということはできない、というか気が向かないタチで、それは幼少の頃から一貫してそうです。何かを率先してするという性格では全くありません。
クラスや部活など、そうした集団の輪から大きく外れることはなく、そこにいる為に苦労をするという事もありませんでした、でも、だからといってそれ以上でもそれ以下でもないんです。
演じる上で「村田のようなリーダーがいるとしたらどうだろう?」という試行錯誤はしますが、それは自分の中から無意識に引き出せるものではないと思っています。
――意識して出されているんですね。奇遇ですが、2年前には他局で警備会社のセンター長も務められていて、不思議な縁がありますよね。
どちらにも言えますが、意識してリーダーらしい振る舞いを作り上げているので、僕の中では「上川隆也」個人のプロフィルからは外れている気がします。でも、それが芝居の醍醐味(だいごみ)とも思います。
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送
【HP】http://www.tv-asahi.co.jp/bg/
●PROFILE
1965年5月7日生まれ。東京都出身。4月期金曜8時のドラマ「執事 西園寺の名推理」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ東京系ほか)に主演する
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