伝説のマダムのあらすじ一覧
マダム・マリ(桃井かおり)が墓参りをしている“初島ダイゴ”の兄・秀平(小松政夫)が、ゼームス牧師(草刈正雄)を訪ねた。余命わずかな母・愛子(風見章子)と30年間行方がわからないダイゴを会わせたいと懇願する。ゼームスは、若いころ結婚式を挙げられなかった愛子のため、マダムにウエディングドレスを発注。マダムは断わったものの、入院中の愛子の病室へ。ほとんど目が見えない愛子は、マダムをダイゴだと思い込む。息子を思う親心に打たれたマダムは、愛子をアトリエに招き、ドレスを作りはじめる。
フランス人画家・ピエール(ジリ・ヴァンソン)が、マダム・マリ(桃井かおり)に恋人・さゆり(広田レオナ)のウエディングドレスを注文する。だが、日本語が理解できず、一度はマダムに追い返されてしまう。ピエールがさゆりを伴って再びアトリエにきたことで契約は成立。だが、ピエールは入籍しないと言い張り、さゆりと大ゲンカに。後日、ピエールの自宅を訪れたマダムは、前妻をモデルにした絵を見つける。一方、玲子(永作博美)は、アトリエを休んで、苦境に陥った元恋人・達也(長谷川朝晴)の仕事を手伝う。
マダム・マリ(桃井かおり)は酒店を経営する良介(小野武彦)と居酒屋で意気投合。良介は、フリーターの川口(塚本高史)と同棲している娘・真琴(遠藤久美子)に対する不満をもらす。翌朝、2人は酔った勢いとはいえ、ドレスの契約書にサインをしていた。良介はドレスはいらないと断わるが、契約不履行はできないため、マダムと玲子(永作博美)は良介の自宅を訪れる。真琴は良介を無視し、雰囲気は最悪。「結婚はしない」と取り付く島もない。後日、出直した玲子は、真琴と良介が実の親子ではないと知る。
玲子(永作博美)はマダム・マリ(桃井かおり)のアトリエでドレスが入った黒い箱と白い箱を見つけた。そんな中、招待状をもたない幸子(田中美里)がマダムのもとを訪れる。幸子は白い箱の中のドレスに呼ばれた気がすると言いだし、結婚間近なのでドレスを譲ってほしいと頼み込む。過去3度も花嫁から返ってきたいわくつきのドレスゆえに、一瞬、躊躇するマダムだが、格安の2万5000円で幸子に譲ることに。後日、幸子が婚約者・豊(斉藤陽一郎)の前でドレス姿を披露すると、豊は血相を変えて部屋を飛び出してしまう。豊は一方的に婚約を解消。結婚式場もキャンセルされ、幸子はしかたなくドレスを返品する。
洋子(市毛良枝)は娘・さやか(金子さやか)のウエディングドレスをマダム・マリ(桃井かおり)に注文。マダムは洋子のオーダーを格安の120万円で引き受ける。マダムのアトリエで働きはじめた玲子(永作博美)は、洋子が落としていった封筒から離婚届を発見。不審に思い、マダムとともに洋子の家を訪ねることに。洋子は夫・真一(荻島眞一)と仲むつまじく暮らしているが、玲子らは洋子の頬に化粧で隠された傷跡があることに気づく。一方、自分の結婚式の日に両親が離婚すると知ったさやかは、「結婚できない」と言いだす。