KADOKAWA Group
2011年3月30日スタート 毎週月曜夜10:25/NHK Eテレ
大江健三郎の一人の「救い主」の誕生と「教会」の創生を描いた著書「燃えあがる緑の木」を4週にわたり解説する。第1回は、作品の執筆背景に触れながら、小説に込められた「神話の力」や「辺境の意味」を読み解いていく。登場人物の「ギー兄さん」の姿から、現代人が失ってしまった「辺境」や「神話」が持つ豊かな力を学ぶ。朗読は寺島しのぶ。
ロジェ・カイヨワの「戦争論」をひもとく第4回。コンピュータや核兵器などの登場により、戦争が人間の知的能力をはるかに上回る事態を迎えた現代。戦争が歯止めがきかない中、カイヨワは無力感に打ちひしがれながらも、その可能性を「教育」に託す。カイヨワの戦争に対する洞察をさらに深堀りしながら、人類が戦争を避けるには何が必要かに迫る。
ロジェ・カイヨワの著書「戦争論」を4週にわたりひもとく。第3回は、戦争を支えるシステムからではなく、人類的な視点から「戦争に惹かれてしまう人間の本性」に迫る。戦争自体に人類が惹かれ続けてきたというカイヨワの恐るべき洞察を通して、その人間の本性とどう向き合い、統御していくべきかを考える。
ロジェ・カイヨワの「戦争論」を4週にわたりひもとく。第1回は、近代的戦争の起源である「貴族の戦争」から「国民の戦争」へと本質を変えた「ナポレオン戦争」を探る。ここから、近代的な戦争が誕生した背景を見いだし、現代にも通じる戦争の「絶対的形態」を明らかにする。朗読は古舘寛治。
小松左京の著書を4週にわたって紹介する。第4回は、小松が最晩年に取り組んでいた未完のSF小説「虚無回廊」を読み解いていく。人類の知性をはるかに超えた存在に出会ったとき、人間に何ができるのかという疑問から「宇宙の中での人間存在の意味」について、宮崎哲弥が作家の瀬名秀明と共にひもとく。
小松左京の著書を4週にわたり紹介する。第3回は、人間の深層意識と外宇宙をつなぐ奇抜な小説「ゴルディアスの結び目」を宮崎哲弥が解説する。小松がインナースペースに豊かな可能性を見つけようとしたこの著書から、人類の内面世界に秘められた豊かな可能性や根源的な「悪」について考える。朗読は田中哲司ら。
小松左京の著書を紹介する第2回は、日本列島の大部分が海面下に沈むという恐るべき災害に対して、日本人がどう立ち向かうのかを描いた小説「日本沈没」を宮崎哲弥が解説する。この物語から、災害とそこからの復活を日本人のアイデンティティーの基礎として見つめ直そうという小松の構想をひもとく。
小松左京の代表的な著書4作を4週にわたり紹介し、戦後の日本のSFとは何かを考える。宮崎哲弥の解説で「宇宙全体の中で、この“私”の存在にはどんな意味があるのか」や「人知を超えた“何か”は存在するのか」という疑問に迫る。第1回は、短編SF小説「地には平和を」をひもとく。朗読は田中哲司、中村優子。
少女の成長を描いた児童文学「アルプスの少女ハイジ」を解説する第4回。老いや死を迎えるおじいさんに対して、医師のクラッセンはハイジの養父となり、一緒にハイジを育てていくことを提案する。ここには、作者の提示する新たな家族像も込められている。「本当の家族の形とは?」などといった普遍的テーマを考える。
少女の成長を描いた児童文学「アルプスの少女ハイジ」を解説する第3回。心の病へと追い込まれたハイジだが、大自然から学んだこと、文明から学んだことを見事に自分の中に融和させ、心の闇を抱えたおじいさんらを再生に導く。試練を乗り越えたハイジの境地を読みとき、文明と自然をどう融和、和解させていけばよいかを考える。
少女の成長を描いた児童文学「アルプスの少女ハイジ」を解説する第2回。ハイジは、叔母のデーテに連れてこられたフランクフルトで、都市文明から厳しい抑圧と、文化などの新たな豊かさという二つの影響を受ける。ハイジが直面した試練が彼女に何をもたらしたかを読み解き、人間にとって本当の豊かさとは何かを問う。
少女の成長を描いた児童文学「アルプスの少女ハイジ」を、4週にわたりひもとく。第1回では、作者のヨハンナ・シュピアリの子どもがもつ可能性や、それを育む大自然の豊かさを訴えるという思想性の他、人となりなどを交えながら、大人が見失いがちな“子どもの眼”をもつことの豊かさを考える。朗読は安達祐実。
「平家物語」のラストシーンを通して死者が伝えるメッセージを読み解く。戦いに次々と敗退し、平家一門は最後の決戦、壇ノ浦へと追い詰められる。そこで、人々の最期が克明に描かれる。平家一門のそれぞれの最期の姿を描くことで、彼らの魂を鎮めようとする物語だということが見えてくる。
「平家物語」の第3回では、衰亡していく組織には何が足りなかったかを考える。新たな勢力として京を脅かす木曾義仲だが、礼儀や教養が一切なく他勢力の信頼が全く得られないでいた。一方、平家一門は宗盛の判断で、京を捨て瀬戸内海を漂う流浪の民と化す。義仲と平家を例に、組織が衰亡していく原因を炙り出していく。
平家がおごりによって衰亡の原因をつくっていく様を見つめ、その失敗に学ぶ。各勢力のハブとして繁栄を築いた平家だが、福原遷都を行ったため、勢力均衡の要の役割を自ら切断し、自分たちを支えた「闇の力」を失っていく。そして、かつて平家を有利にした「闇の力」は、源氏のものとなったという。
「平家物語」を4回にわたって取り上げる。「平家物語」を読み進めていくと、平安の時代、天皇家・宗教界・武士階級・庶民階級と各勢力すべてをつなぐハブ(中心軸)の位置を平家が担おうとしていたことが分かる。第1回は、「平家物語」の基本構造を学びながら、組織や人間集団が興隆していく条件を読み解く。
マルクス・アウレリウスは、死ぬ時にはもう感覚がないのだから、死に対する恐れの感情も死を忌避する感情も持つ必要はないと説く。その自覚の上で「一日一日をあたかもその日が最期の日であるかのように」誠実に生き抜くことをすすめる。第4回は、「自省録」での哲学的な思索を通して、「死とは何か」を問い直す。
マルクス・アウレリウスは、自らに起こることを、自分の権限内のものと権限外のものに峻別(しゅんべつ)。自分の権限外にある困難な出来事は、運命として愛せと説く。その上で自分の意志で動かせることにのみ誠実に取り組み自分の役割を果たすべきだという。第3回は自らに降りかかる困難との向き合い方を考える。
加藤シゲアキ、生徒役の本田望結と共に「父が娘に語る経済の話。」を読み解く<100分de名著>
<100分de名著>制作統括「名著を通じて、この狭い世界が全てではないと感じてほしい」10代向けSPに込めた思いとは
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2024年11月28日18:00
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2024年11月28日 19:00時点