KADOKAWA Group
2011年3月30日スタート 毎週月曜夜10:25/NHK Eテレ
人種差別の原因を考究する「黒い皮膚・白い仮面」を紹介する。著者のファノンは、フランス・マルティニーク島で生まれ、フランス本国で圧倒的な差別構造に直面。精神科医の資格を取り、この差別構造を心理学から明らかにしようと決意した。差別構造に巻き込まれた時、そこから抜け出す方法を考える。
マルクスが最終的に思い描いたコミュニズムは、水や土地など共有財産である「コモン」を取り戻すことを目指したものだということが研究ノートや手紙から分かる。第4回は、マルクスが気候変動などの問題を乗り越えるビジョンを持っていたことを明らかにし、現代社会を生きる人間が何を成すべきかを考える。
AIなどの「イノベーション」で便利になった現代だが、現実は「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」といわれる労働だけが増え、労働者の負担は減るどころかますます増えている。第3回は、イノベーションの矛盾を浮かび上がらせ、本来あるべき豊かな労働を取り戻すには何が必要かを考える。
労働者が受け取る賃金と、それを超えて生み出される商品の価値との差額「剰余価値」。資本家たちは、多くの剰余価値を得るために労働者の労働時間を延ばしていく。労働者も自らこの論理を内面化し、価値増殖運動の歯車になってしまう。資本主義がやがて労働者を過労死にまで追いやる仕組みを明らかにする。
階級社会を生む目に見えない要因に注目したブルデューが編み出した概念「ハビトゥス」は、体に刻み込まれた行動・知覚・評価の図式。言葉遣いや趣味など、幼少期から家庭内で備わったハビトゥスは、その後の人生に影響する。第1回は、趣味や趣向が学歴や出身階層によりいかに規定されているかを探る。
在原業平が詠んだ晩年の和歌には、老いや死を淡々と受け止める軽やかさがある。その裏には、業平流の運命の受け止め方があった。彼は人々の情を受け止める持ち前の包容力と豊かな和歌の力によって、数々の難局を乗り越えた。第4回は、歌に凝縮された業平の生き方に、苦しい現実を生き抜く知恵を学ぶ。
紀有常、源融らは、出世争いから落ちた在原業平と深い友情を交わす。優れた人への真心といった業平の美質が彼らを引きつけた。人間関係のこじれなど数々の憂いを抱えた男性たちは、業平の情の細やかさにより、癒やされていく。第3回は業平の交友を通して、友情の在り方、上司との心の通わせ方を考える。
「伊勢物語」を紹介する。藤原高子、伊勢斎宮ら高貴な女性たちと浮名を流した在原業平。業平の和歌をひもとくと、女性の話をよく聞き、その女性の境遇に合わせて一番幸せになる方法を考え抜く業平の姿が浮かび上がる。今回は業平が繰り広げた数々の恋愛譚を「愛の教科書」「恋の指南書」として読み解く。
歌物語「伊勢物語」を紹介。平安初期を代表する歌人・在原業平は、貴種でありながら権力の階段からこぼれ落ち、そのエネルギーを女性への愛と歌に注ぎ込んだ。女性の心に見事に寄り添っていく絶妙な和歌は、「人間力」があふれている。第1回は、一見軟弱に見える業平に秘められた、人間的な魅力に迫る。
日本の建築や調度品に現れる「陰翳の美」に迫ったエッセー「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」を紹介。直射日光ではなく、「障子」などにろ過された淡く微妙な間接光によって、よどむように現れる暗がり。谷崎潤一郎はそこに「幽玄の美」があると考え、古典芸能にも同様の美が現れるという。第4回は、谷崎が追い求めた「陰翳の美」に迫る。
谷崎潤一郎の著書「春琴抄」を紹介。谷崎は、美貌の持ち主の主人公とその奉公人から光を奪った。闇の世界に入った二人に、現実の日本社会に幻滅して文学の世界に理想の美を実現しようとする谷崎の姿が重なる。第3回は、感覚を研ぎ澄ますことで、全く新しい世界を現出させる、文学の豊かな可能性に迫る。
“母なるもの”への限りない憧れを描いた谷崎潤一郎の著書「吉野葛」を紹介。主人公や友人が求める“母なるもの”を通して、谷崎が幼い頃から追い求めていた「母」の存在が立ち現れる。第2回は、「人間にとって“母なるもの”とは何か」「それが人間を魅惑し続けるのはなぜか」という問いに迫っていく。
人間の業ともいうべきエロティシズムを描いた谷崎潤一郎の著書「痴人の愛」を紹介。モダニズムの手法を駆使したこの作品を執筆することで、谷崎は愛への妄執に翻弄される人間の悲喜劇に真っ向から向き合った。第1回は、谷崎の人となりや小説執筆の背景を掘り下げながら、「エロティシズムという業」を読み解く。
ダニエル・デフォーの著書「ペストの記憶」からパンデミックとの向き合い方を学ぶ。著書には、後世の人々の記憶に残るように事件を記録するにはどうしたらよいかを考え抜いたデフォーの思いが込められている。第4回は、パンデミックなどの災害について私たちがいかに記録し記憶すべきなのかを考える。
ダニエル・デフォーの著書「ペストの記憶」からパンデミックとの向き合い方を探る。著書には、ロンドン政府が手際よくペストに対処したとの記述がある一方、ロンドンからの逃亡者への厳しい措置が生んだ悲劇や、貧民層の被害の深刻さについて記されている。今回は、パンデミック時の政府の政策の問題点に迫る。
加藤シゲアキ、生徒役の本田望結と共に「父が娘に語る経済の話。」を読み解く<100分de名著>
<100分de名著>制作統括「名著を通じて、この狭い世界が全てではないと感じてほしい」10代向けSPに込めた思いとは
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2024年11月24日21:00
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2024年11月24日 22:30時点