光る君へのあらすじ一覧
永祚2(990)年正月。兼家(段田安則)が仕組んだ政変劇「寛和の変」から4年の月日が流れ、一条天皇(柊木陽太)が元服の日を迎える。その20日後、道長(柄本佑)の長兄・道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、一条天皇に入内する。道隆ら中関白家が絶頂期を迎え、兼家の後継争いが徐々に始まる。一方、為時(岸谷五朗)はいまだ官職を得られず、貧しい暮らしが続いていた。ある日、まひろ(吉高由里子)は市場で、文字が読めずにだまされた親子を助けようとしてもめ事に巻き込まれる。
寛和2(986)年8月。為時(岸谷五朗)はなつめ(藤倉みのり)という妾の家に滞在し、身の回りの世話をしていた。一方、道長(柄本佑)の妾になることを断ったまひろ(吉高由里子)は、宣孝(佐々木蔵之介)の発案で生計を立てるため婿探しをすることに。その頃、まひろと決別した道長はかねて持ち上がっていた左大臣家の姫君・倫子(黒木華)との縁談を進めるよう兼家(段田安則)に促す。そんな中、姉の詮子(吉田羊)は、道長に藤原家との因縁が深い源明子(瀧内公美)と縁談をさせようと図る。
兼家(段田安則)が仕組んだ謀略により花山天皇(本郷奏多)が退位し、その影響で為時(岸谷五朗)は再び官職を失ってしまう。そんな中、ぼうぜんとする為時を見かねたまひろ(吉高由里子)は、左大臣家の娘・倫子(黒木華)に父が復職できるよう口添えを頼む。だが、天皇と同義の摂政となった兼家の決定を覆すことはできないと断られる。諦め切れないまひろは、兼家に直訴する。程なく、兼家は長男の道隆(井浦新)を権大納言、次男の道兼(玉置玲央)を参議へと昇進させ、栄華を極めようともくろむ。
寛和2(986)年6月。道長(柄本佑)らを東三条殿に呼び寄せた兼家(段田安則)は、同月23日に花山天皇(本郷奏多)をひそかに内裏から連れ出して退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。一方、家に帰ってこない為時(岸谷五朗)を案ずるまひろ(吉高由里子)は、妾の家を訪れる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。帰宅したまひろの元に和歌をしたためた道長の恋文が届くが、まひろは返歌ではなく、漢詩で返すことに。
東三条殿に入った盗賊を武者たちが取り押さえる。盗賊の正体が、直秀(毎熊克哉)ら散楽の一座だと知った道長(柄本佑)は、武者たちに検非違使へ引き渡すよう命じる。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろ(吉高由里子)は、盗賊の仲間と勘違いされ、獄に連行される。宮中では、花山天皇(本郷奏多)と叔父の義懐(高橋光臣)の関係が悪化し、代わって道兼(玉置玲央)が信頼を得始めていた。その頃、兼家(段田安則)を看病する道長の姉・詮子(吉田羊)に思いも寄らぬ事態が待ち受けていた。
倫子(黒木華)ら姫たちは、道長(柄本佑)や藤原公任(町田啓太)らが活躍した球技の打毬の話題で持ち切りに。しかし、偶然、藤原斉信(金田哲)と公任の心無いやりとりを聞いたまひろ(吉高由里子)は、心中穏やかでなくなる。程なく、宮中で兼家(段田安則)が意識を失い倒れてしまう。生死の境をさまよう兼家に、道隆(井浦新)は安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)を呼んで祈祷を行う。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて突然家にやって来た道兼(玉置玲央)に、まひろは動揺してしまう。
まひろ(吉高由里子)は道長(柄本佑)と距離を取るため、兼家(段田安則)の宿敵である左大臣家で間者を続けることにする。同じ頃、道長は次兄・道兼(玉置玲央)の口からまひろの母親・ちやは(国仲涼子)の事件をもみ消した張本人が兼家だと聞き、一族が背負う闇の深さに戦慄を覚える。ある日、宮中で勢いを増す花山天皇(本郷奏多)の叔父・藤原義懐(高橋光臣)の一派に対抗するため、道長の長兄・藤原道隆(井浦新)は妻・貴子(板谷由夏)の助言で若い貴族たちを招いて漢詩の会を催す。
互いに身分を偽ってきたまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)だったが、まひろは為時(岸谷五朗)の娘だと身分を明かす。道長も真実を伝えようとするが、藤原宣孝(佐々木蔵之介)が通りかかり、話が途中になってしまう。その頃、円融天皇(坂東巳之助)の譲位を知った詮子(吉田羊)はあいさつのために拝謁するが、思いも寄らぬ嫌疑をかけられる。程なく、まひろは倫子(黒木華)からの依頼で、65代に即位した花山天皇(本郷奏多)の前で「五節の舞」を披露する舞姫に選ばれる。
永観2(984)年春。まひろ(吉高由里子)は、自分のせいで放免たちに捕らえられた道長(柄本佑)の身を案ずる。何とかして道長を助けたいまひろだったが、父親・為時(岸谷五朗)に謹慎を強いられたため、祈ることしかできない。一方、道長の次兄・道兼(玉置玲央)は父親・兼家(段田安則)の指示で女官を使って円融天皇(坂東巳之助)の食事に毒を仕込み、帝の体調を急激に悪化させる。政権を掌握するために二の手を打ちたい兼家は、敵対する左大臣家の動向を探るため、為時を利用してまひろを間者として送り込む。
優しかった母親・ちやは(国仲涼子)が亡くなって6年の月日が流れる。悲しみに暮れていたまひろ(吉高由里子)は15歳となり、貴族の女性が裳を初めて身に着けて成人したことを示す、裳着の儀を迎えることに。その頃、道長(柄本佑)は官職を得て順調に上級貴族としての道を歩んでいた。そして円融天皇(坂東巳之助)に入内していた道長の姉・詮子(吉田羊)は皇子を産み、道長の一家は権力を拡大。その権勢をさらに強固なものにしようとする道長の父親・兼家(段田安則)は、ある計略を謀る。

























