ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第85回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞 受賞インタビュー

森下佳子

〝いたずら〟もエネルギーや知恵の裏返し

「非常に強い実話に基づいたものなので、このように生きてくださった秋山徳蔵さんに感謝です。衝撃を受けたのは〝いたずら〟でしたね。立派なところ、見習いたいところはもちろん山のようにあるんですが、それと同じくらい見習いたくないこともたくさんなさってる(笑)。でも、それもこれも秋山さんのエネルギーや知恵の裏返しなのですよね。人間の面白さってそういうところだと思うので、そこは人格として立体的に残そうと心掛けました。
私がせりふを書くときに、一つだけ心掛けていることは、できる限り〝作り手が言わせてる感〟を消し去ること。私もまだまだ勉強中ですが、今回は役者さんが本当に上手に言ってくださって、スタッフさんが丁寧に演出してくださいました。今回、私の仕事は〝非常に生きのいい素材をいただいて、シンプルに調理して、お皿に載せて出す〟。皆さんが本当にすごくすごく大事にしてくださって、脚本に下駄を履かせてくださったと思っています」

天皇の料理番

明治から昭和の激動の時代を生きたある男の史実に基づく究極の人間ドラマ。何をやっても長続きしなかった片田舎のやっかい者・篤蔵(佐藤健)はひょんなことから食べたカツレツがきっかけで、料理人を目指すように。篤蔵は夢をかなえるために上京し、家族や仲間に支えられながら、“天皇の料理番”まで上り詰める。

第85回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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