飯豊まりえ“ご縁”を届ける不思議な配達員役に挑戦!「モデルは監督」<Interview>
――飯豊さんが大切にしている、思い出が詰まった物はありますか?
私のおばあちゃんが使っていた鞄ですね。小学生の時に亡くなってしまい、譲ってもらったんですが、今も大切にしています。
あとは、おじいちゃんが亡くなる前に「形見を作ってくれ」と言ってくれて。一緒に買いにいくことができなかったので、インターネットでおじいちゃんに選んでもらった鞄も大切にしています。
それと、母親が20代で初めてお仕事した時のお給料で買った時計を譲ってもらったので、自分が結婚して子どもができたときに、自分も譲れるように大切にしたいなと思っています。
母に「しつこい」って言われます(笑)
――物語が進むにつれて陸の両親との関係も描かれていますが、飯豊さんはご両親とよくお話されたりしますか?
お買い物するときに「これ買おうと思うんだけどどう思う?」とか、ご飯までに1時間くらいあったら通話しながら準備したりだとか…何かにつけて電話したりするので、たまに母に「しつこい」って言われます(笑)。
――とても仲が良いんですね!
父親は天然で、母親はサバサバしていて、崖から突き落として、「這い上がってこい!」みたいな“ライオン”のような愛のあるお母さんです(笑)。
母は父に、「私が(子どもを)怒るからあなたは怒らないでね。私が嫌われ役になるから」って言っていたみたいで。なので私は反抗期が一度も無なかったですね。楽しい思い出が多いです。
――そんな飯豊さんのご家族をつないでくれている思い出の物や、大切な方はいらっしゃいますか?
おじいちゃんです。おじいちゃんの趣味がおばあちゃんを綺麗にすることだったんですよ。お洋服を買ってあげたり、一緒に美容室に行ったりすることが趣味で、父にも「自分の奥さんを綺麗にしてあげるんだよ」ってずっと言っていて。そういう所を見ていたので、おじいちゃんが私の両親をつないでくれているなって思っていました。
――素敵なお話をありがとうございました!最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
自分の中で踏み切れないものがあったり、孤独でも、その先にはきっと良いことがあって、人とのつながりがあるから「きっと大丈夫だよ」って肯定してくれる作品になっているので、今の時期だからこそ響くものがあると思います。
物に対しても、自分が「手放そうかな」って思っていた物をもう一度見つめ直すことができたり、自分の好きな人との関係性がうまくいってない人にも響くんじゃないかなって思います。
私は人間関係についてもう一度考えさせられるような時間でもありましたし、明日のマインドが変わると思うので、ぜひこの作品に出会って、自分の身の回りに起こる小さな奇跡にも気付いていただければと思います!