山田孝之くんは延々としゃべってたよね(笑)(大泉)
2人が演じる劉備と孔明をはじめ、登場する歴史上の偉人たちは全員が“福田ワールド”に包まれている。
大泉「元々の『三國志』ファンの人に怒られるんじゃないかと思うけど、全て福田さんのせいですから(笑)。でも、“赤壁の戦い”のシーンなんかはものすごい迫力だよね」
ムロ「僕も驚きました。エキストラも相当な数だったし、かなりお金がかかっていて、大作感がすごい!」
大泉「ただ、そういうお金がかかっていそうなシーンには、福田さんはあまり興味がなさそうだった。それこそ、どうでもいいようなシーンでテンションが上がってたよね(笑)」
ムロ「確かに(笑)。あと、今回の映画で完全にフルスイングしていたのは、(黄巾役の)山田孝之。彼は福田組では自分からふざける役が少ないから、飛ばしてましたね(笑)」
大泉「劇中で山田くんが出てくるのは1シーンぐらいしかないんだけど、撮影だけはものすごく長かった。彼は延々としゃべってたよね(笑)」
ムロ「相手が大泉さんということで、受け皿が大きいところにボールを投げ込むのが楽しかったんだと思いますよ。でも、(孫権役の)岡田健史くんなんかは、どこまでやっていいのか迷っていて、その姿がかわいかった。しかも、福田さんも余計なことを言わずに3回ぐらいやらせて、迷わせたまま終わるという(笑)」
大泉「確かに『自分で好き勝手にどうぞ』と言われたら、戸惑うかもね。しかも、周りにいるのは好き勝手にやっている人ばかりだから(笑)」
ムロ「僕や佐藤二朗さんなんかは福田組の常連と言われてますけど、だからこそ手の内を見透かされている気がして怖いんですよね」
大泉「そうね、それは怖いかもね」
ムロ「かといって事前に準備していっても福田さんにバレるし、もはや福田組の現場は恐怖でしかない(笑)」
大泉「役者たるもの準備していくものだけど、本番でいきなりやらなきゃいけないなんて、地獄だね(笑)」
ムロ「だから、本番でやったことを覚えてないんですよ。さっき別の取材で『ムロさんのあのときのセリフが好きでした』と言っていただいたんですけど、全く記憶になくて」
大泉「この間、ラジオで佐藤二朗さんに会ったけど、この映画に出たことすら覚えてないって言ってたよ。もう末期症状だね(笑)」