<35歳の少女>大平Pが語る最終回の見どころ&“望美”を演じる柴咲コウの魅力「これはイケると確信しました」
役作りについて明かす「10歳って意外と大人なんだね」
――柴咲さんの起用理由について教えてください。
「〇〇妻」で一緒になり、「またいつか一緒に仕事がしたい」とずっと思っていました。数年前に、「35歳の少女」の話を柴咲さんに伝えた際に、「やる!」と言っていただけて。しかし、なかなか放送できるタイミングがなく、今クールでようやく放送することができました。
――第1話放送後、視聴者から柴咲さんが「本当に10歳の少女みたい」という声が多く上がっていました。
柴咲さんが、35歳の女性でありながら、心は10歳の少女という役を演じること、また視聴者の皆さんに柴咲さんが10歳に見えるかというところがドラマを作る上で一番難しいと感じていました。ですが、柴咲さんにこのドラマのお話をした際に、「自分の中にある幼児性でいける!」とおっしゃっていいただけて(笑)。
柴咲さんが、実際に10歳の頃に録音したというカセットテープがあり、一緒に聞いてみましたが、結構大人びていて。「10歳って意外と大人なんだね」という話をしました。
その後、クランクイン前に第1話の家族ですき焼きを食べるシーンのリハーサルを行いましたが、そこで柴咲さんが演じる望美を見て「これは、イケる」と確信しました。
――坂口さんが演じる結人ですが、坂口さんがクールな役を演じられていることが新鮮でした。
坂口さんについても、ずっとお仕事したいと思っていました。坂口さんと柴咲さんは、ドラマの中では同級生という役柄ですが、実年齢は10歳離れているので、「少し若いのかなぁ」と思いました。
でも、実際にお会いしてみると笑顔は少年のように爽やかな印象ですが、クールな表情を見るとグッと大人っぽくて。結人を演じることに違和感はなかったです。
役作りについて、結人は世の中を斜に構えて見ているようなキャラクターなので、ひげを生やしたり、髪形もボサッとさせてみたり、とにかくだらしなく見えるようにと皆で考えました。
演技をする上では、声のボリュームを上げてもらい、「大きすぎたらこちらで調整するから」と伝えていました。最大限張ってもらいましたし、テンションも上げないといけないので、坂口さんは大変だったと思います(笑)。
結人のキャラクターとは変わり、坂口さんは本当にいい人です。ドラマの撮影で3カ月一緒に過ごす間に、坂口さんの欠点を探していました、何も出てきませんでした(笑)。
橋本愛「自分を見ているみたい」
――柴咲さんと橋本愛さんの雰囲気が似ており、SNSでは「本当の姉妹みたい」だと話題になっていました。
橋本さんは、「同期のサクラ」にも出演されていましたが、お芝居が抜群に上手ですよね。アンニュイで独特な雰囲気を持っていて、望美の妹役は橋本さんだとすぐに決めました。
柴咲さんにこのドラマについてお話した際に、妹役が誰になるのかという話題にもなって。その際に柴咲さんが「『橋本愛ちゃんに似ている』って言われるんだよね」とおっしゃっていて。私の中では妹役を橋本さんと決めていたため、心の中で「よっしゃ!」って喜びました(笑)。
橋本さんも、中学校に入学したばかりで、まだあまり知らない同級生に「『柴咲コウに似てるね』って言われた」って話しをしていて。外見だけでなく、お二人の雰囲気や、仕草が似ているんですよね。橋本さんは、現場で柴咲さんを見て「自分を見ているみたい」「私ってこうやって見えているのかな」なんて言っていました(笑)。
毎週土曜夜10:00-10:54
日本テレビ系で放送
脚本:遊川和彦
演出:猪股隆一、明石広人、伊藤彰記(AX-ON)
【HP】https://www.ntv.co.jp/shojo35/
◆秋ドラマまとめ◆