トータス松本“テルヲ”再登場で波乱の予感!“朝ドラ史上最悪のダメ父”本領発揮<おちょやん>
「生まれた子ぉ幸せにしたろ思てな…」
テルヲへの罵声が飛び交う一方で、演じるトータス松本への評価は高い。
借金のためなら娘を何度でも売ろうと画策する一方で、千代に対してはまったく悪びれる様子もなく、無邪気に笑顔も浮かべて「また一緒に暮らそや。お父ちゃん、今度こそ真面目に仕事するさけ」とすり寄ってくる。
そして、栗子(宮澤エマ)が産んだ子について聞かれると「おう。可愛らしい女の子や。ホンマに可愛らしい女の子でな、つい思い出してもうてな、おまんが生まれたときのこと…。せやさけ大っきい養鶏場つくってがっぽり稼いで、生まれた子ぉ幸せにしたろ思てな。で、いつかおまんも呼び戻して…」と切なそうに微笑む。
その表情には、何度騙されてもつい信じてしまいたくなるような人のよさが浮かぶ。トータス松本の持つ、豪快でさっぱりとしたキャラクターが、テルヲの人のよさに妙なリアリティーを与えている。だから、見ているほうはドキドキハラハラしながらも、テルヲを見捨てることができない千代に感情移入してしまう。
視聴者からも「やっていることはクズなのに、なぜか気の毒に思えてくる。トータス松本さんのすごさ」「本当にトータス松本さん上手いなぁ!」「トータス松本さんの屈託ない笑顔が救い。最低なクズ父なのに、あれで印象が180度変わってしまう」といった絶賛の声が飛ぶ。
しかも今回のテルヲは、千代に「一緒にてっぺんとったろやないけ!」と何やら大張り切り。もともと口が達者で周囲を巻き込むのがうまいテルヲだけに、“千代のため”というおせっかい要素が加われば、何をしでかすかわからない。
“朝ドラ史上最悪のダメ父”本領発揮となるか、1月26日(火)放送の第37回ではテルヲが撮影所の所長・片金(六角精児)に直談判して千代を売り込む。しかし撮影現場を巻き込む無茶をしでかし、千代が尻ぬぐいする羽目に。そこへ、小暮(若葉竜也)が新作映画の主演を選ぶ試験の話を持ってくる。(文=ザテレビジョンドラマ部)