15年前の大輝に関する衝撃ラスト発言
その続きで、梨央が大輝の母から聞いた、大輝の昔の夢が「新幹線になること」だったことで笑いあった2人。すると梨央は、自身の母・梓(薬師丸ひろ子)について「よう分からん」と漏らした。「自分がお母さんのことどう思っとるんか、私はどう思われとるんか…」と。
その後に梓の思いが明らかになった。緊急の記者会見を開き、梨央の会社の寄付金詐欺について自分に責任があるとした。そして梨央の関わりを否定したうえで、「娘に対して殺人事件に絡めた誹謗中傷を行うことも、今後一切やめていただきますように、お願い申し上げます。娘も真田家の人間も、誓って殺人には関わっておりません」と告げた。
会見中に現れ、記者の後方にいた梨央の兄・政信(奥野瑛太)を見るまなざしも温かかった。会社と梨央ら真田家を守るという梓の決意は、“最愛”からくるものだったのではないだろうか。
さて、次回の第10話がいよいよ最終回となる。第1話で衝撃だった梨央の手が血に染まっていたのは、今回、階段を踏み外した後藤(及川光博)のものだと分かった。だが、梓、梨央、政信、加瀬、後藤しか持っていない赤いペンの謎、各事件が起こった日の関係者のアリバイなど、謎はまだ多く残されている。
本話ラストでは、大輝の大学時代の後輩で、富山県警の刑事となった藤井(岡山天音)が大輝に「15年前、台風の夜、本当は事件の現場におりましたよね」と問い掛けた。大輝がそこに関わっているとしたら、これまで刑事としての捜査場面はなんだったのか…。ミスリードかもしれないが、最後にまた衝撃の謎が加わる展開に驚かされた。
12月17日(金)放送の第10話は「すべての真実が明らかに」と予告されている。1時間にギュッと詰め込められるであろう、最愛の物語の完結が待ち遠しい。
(文=ザテレビジョンドラマ部)