そして第97回は、安子編ともるい編とも地続きの“神回”となった。るいと錠一郎は「オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート」が安子と稔にとっても特別な曲だったことを知り、ひなたはるいの部屋で「カムカム英語」のテキストを発見。終戦の日のサイレンが鳴り響く1分間だけ、るいの前には稔が、ひなたの前には“カムカム英語の精”ともいうべき平川唯一(さだまさし)が現れた。
平川が口にした「あの頃の弱り切った日本を元気づけたかった。明るく楽しい暮らしを取り戻してほしかった」の言葉に、歯を食いしばって戦後の苦しい時期を耐える安子の映像が重なり、視聴者からは「これが『カムカムエヴリバディ』のタイトルの意味だったのか」の声も上がった。
“稔さん”再登場に視聴者感激!
稔の幻影を見たるいが「私、アメリカに行きたい。お母さんを捜しに、アメリカに行きたい」と決意を口にするラストシーンでは、「稔さん、るいちゃんの背中を押してくれたんだね」「るいと安子をつなぐのは、稔さんだった…」といった感動の声も上がった。
勇役・目黒祐樹と雪衣役・多岐川のキャスティングに始まり、世良が健一役で再登場することや平川役・さだまさしの顔出し出演、稔の新撮映像など、サプライズ盛りだくさんとなった第20週。さらに第97回の放送後には「カムカムエヴリバディ」公式Twitterアカウントで稔役・松村北斗のコメントも公開された。変わらぬ笑顔で「『カムカムエヴリバディ』に帰ってまいりました」と語る松村の動画にファンからも感激の声が上がり、Twitterではトレンド1位に「#カムカムエヴリバディ」、2位に「稔さん」がランクイン。Yahoo!検索ランキングでは「稔さん」が1位に浮上した。
NHK出版
発売日: 2021/10/25