たぶん人生のなかで今が一番運動をしていますが、楽しみながらできています
――また、現場では木村さんが桐沢コーチのようにボクシングを教えてくれているそうで、役と俳優陣がリンクしていて、面白い現場ですね。
そうなんです。普段の練習シーンでは木村さんがボクシングを教えてくださったり、フランクに話してくださるので、緊張感の中身が木村さんから桐沢コーチへの敬意に変わってきているように感じます。
あと、ボクシング部のセットにいるとみんな普通に練習しているので、撮影が終わると部活終わりのようにヘトヘトになって帰る、みたいになっています(笑)。
――山田さんは運動があまり得意ではなかったそうですが、今回、ボクシングをやるとなっていかがでしたか?
運動はあまり好きでもないし、運動神経もさほど良くないので(苦笑)、ボクシングをするとなって、すぐに練習させてくださいと伝えました。そして、2021年の10月ぐらいから、ほかのお仕事をしながら練習を組んでもらいました。たぶん人生のなかで今が一番運動をしていますが、楽しみながらできています。ボクシングは特殊なスポーツですけど、しっかりと身になっている感覚があります。
――見ているとリズム感も必要なのかな?と感じました。
そうですね。あとは体幹も必要です。それから頭も使うんですよ。スイートサイエンスという言葉があるんですけど、頭のなかで「こっちに来たから、こっちに避ける」というようなことを瞬時に考えなきゃいけなくて、やってみるとすごく頭を使うんです。まだ始めたばかりですけど、そういう点でも面白いスポーツだなと思いました。
――肉体の変化も感じますか?
肩周りとか腕とかに筋肉がつきました。今までは全然運動してないだろうな、という体つきでしたが、ちょっとは筋肉がついてきたなと思います。