鈴之介が星砂と悠日を自宅から追い出す
サスペンスが解決すると同時に鈴之介を襲ったのは、愛する摘木さんとの決別。(※虎柄のスカジャンを着用する刑事・星砂は、リサに人生を救われた摘木さんと同一人物であり、人格は両方存在している)弓弦の事件後、病院で目を覚ました星砂は鈴之介と心を通わせてきた摘木さんではなかった。悠日と仲睦まじく会話する星砂を見て、鈴之介は「僕の元の生活を取り戻したいんだ、迷惑なんだ」と2人を家から追い出した。
しかし、鈴之介が誰もいない部屋で思うのは、失ってしまった摘木さんの大きすぎる存在。いつか4人でカラオケを熱唱した『CHE.R.RY』を「こーいしちゃったんだ…」と小さく口ずさんだ瞬間に彼女の不在を痛烈に感じてしまった。2人で付き合いたての恋人同士のように好きなことについておしゃべりしたことや、「イチゴとぶどうのケーキ、どっちがいい?」と食べながら、無人島に行ったら取った魚を分け合おうなどとほほ笑み合った時間は間違いなくそこにあったのだ。
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