
11月20日(日)に、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第44回「審判の日」が放送される。三谷幸喜が脚本を務める同ドラマは、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時が、朝廷との最終決戦に挑む最終盤に突入する。
WEBザテレビジョンでは、同作にて主人公・北条義時を演じる小栗旬に、クランクアップした時の気持ちや、三谷脚本の魅力、山本耕史や小池栄子など共演者とのエピソードなどを語ってもらった。
今まで経験してきたクランクアップとはまた違う感覚でした
――クランクアップの時のお気持ちをお聞かせください。
今まで経験してきたクランクアップとはまた違う感覚でした。本当にまだまだ続けていたいという気持ちもありましたし、それと同時にやっと終わったとホッとする気持ちもあり、なんとも一言では言い難い心境でした。
――クランクアップした後に三谷さんとやり取りなどはありましたか?また、印象に残っているやり取りがあれば教えてください。
撮影が終わった次の日に「全部終わりました。やり切ってきました」といったメールを送って、三谷さんから「ご苦労様でした」とお返事がありました。印象に残っていることは、時々出来上がったものをご覧になった三谷さんから「あそこのシーン最高でした」「あの表情素晴らしかったです」などのメールをいただいていました。
撮影最終日は僕と小池栄子さんの二人しか撮影が残っていなかったので、二人でものすごくソワソワしてしまって、小池さんと「ちゃんと眠れていますか?」というやり取りをしていた流れで僕が三谷さんに「眠れません」と送ったら、三谷さんから「完璧な義時だったから安心して明日を迎えてください」というメールをいただきました。「すてきなメッセージですね」と送ったら、「寝起きにしてはなかなか気の利いたこと書いたでしょ」と返事をいただきました(笑)。
クランクアップの日で全部終わったという感覚
――納得のいくラストシーンになりましたか?
本当に納得のいくラストシーンでしたし、クランクアップの日で全部終わったという感覚です。「今からもう一回義時を演じて」と言われても全く覚えていないというような気分です。
――座長として背負うものも大きかったと思いますが。
一つの作品の主役というものをやるとよく言われますけど、一人で作っている訳ではなく、結局現場を作ってくれているのはスタッフの皆さんです。今回で言うと演出の吉田照幸という監督が作る現場の空気がそのまま撮影以外の場所でも浸透していたなと思います。風通しが良くて、変な緊張感もなく、それぞれが自分の意見を発することができる環境だったので、自分が率先して何かしないといけないなと思うようなことは一つもなく、楽しく現場に居させてもらいました。