神木隆之介&浜辺美波は「すごく、お父さんとお母さんっぽかったです」
――台本と映像を比べ、想像以上だと感じたシーンはありましたか?
演出チームと俳優陣が頑張ってくれているおかげで、本当にたくさんあります。
中でも、第15週で、万太郎が新種発見に向けて大窪(今野浩喜)と二人で研究を重ね、ついに「ヤマトグサ」という新種を認定するのですが、そのシーンの爽快感は見事でしたね。
お芝居はもちろん、“朝ドラ”は撮影スケジュールがタイトなのですが、その中で「ここは勝負どころだ」と粘って撮影しているシーンはやはり想像を超えてきます。
――回を重ねるごとに演出チームが新しい技を使っていると感じることが多いのですが、実際に現場で日々深みが出ているように感じられますか?
以前のインタビューで、第1週から第5週の高知編にかなりの時間と労力をかけて贅沢に作ったとお話しました。それに比べ、東京編かつ後半戦の今、ロケはほとんど出来ないですし、限られたセットの中でやっているにも関わらず、とても好評な意見が多く、役者さんの演技と演出が相まってさらに良いものにしてくれていると感じています。
第7週には東大の植物学教室の中だけで物語が展開をしたり、第12週の月曜日には長屋の中だけでお芝居したりと、“朝ドラ”あるあるなセットの中だけで撮影するという、制限された中で表現しなければいけないところをとても上手にやってくれていて、満足度の高い出来になっているところはうれしい誤算です。
――撮影現場での神木さんと浜辺さんの様子はいかがですか?
赤ちゃんとの撮影は基本、ギリギリまでスタジオの外で寝かせて、その状態で静かにスタジオに入ってもらうのですが、入った途端に泣いてしまって…。「出来るかな?」と不安になっていたところ、万太郎と寿恵子が二人でトントンと寝かしつけてくれて撮影ができたんですよね。その様子がすごく、お父さんとお母さんっぽかったです。