丹羽校長「越山高校の評判を回復していただきたい」
横田の言葉に校長の丹羽も決断。「越山高校の評判を回復していただきたい」と、南雲の監督復帰を容認した。
「越山高校の監督として、来年の甲子園予選でベスト8を目指してください」という丹羽の言葉に、南雲は「いえ、優勝を目指します。彼らを甲子園に連れて行きます」と返した。
部員たちとのミーティングで南雲と山住が示したのは「目標!甲子園」だった。
エースの犬塚翔(中沢元紀)は「行きたいです、甲子園!」と答えたが、他の部員たちは消極的。そんな部員たちに、それぞれがどんなに成長したのかを話し、みんなの士気を高めた。
2回戦でフライを捕れなかった楡に関しては、その後、部活を休み、“退学”という話まで出たが、原因が成績と視力の問題だと分かり、視力に関してはコンタクトレンズを装着するということで解決し、野球部に戻ってきた。
みんなが「甲子園に行きたい」という気持ちを持って、椿谷(伊藤あさひ)が主将の新体制がスタートした。
主将・椿谷が「日本一の下剋上を目指します!」と宣言
練習試合の数、練習量ともに3倍に増やし、経験を積んでいく越山高校野球部。その結果、2018年春の県大会ではベスト16という好成績を収めた。
6月、夏の県予選に向けて、ベンチ入り20人が発表された。エース番号「1」は犬塚翔。ピッチャーとしての成長著しい根室(兵頭功海)は「10」を手に悔しそうな表情を見せた。犬塚も根室の成長を認めていて、自分でいいのか?と悩むが、祖父・樹生に励まされ、「甲子園に連れて行く」と約束する。
7月、「全日本高等学校野球選手権 三重大会」が始まった。初戦を7回コールドで勝利し、2回戦も危なげなくコールド勝ち。3回戦は接戦となるがチーム野球で乗り切り勝利を掴んだ。
34年ぶりのベスト8。主将・椿谷は「日本一の下剋上を目指します!」と力強く宣言した。
試合に勝って甲子園を目指すというだけでなく、部員それぞれの成長、そして一度どん底にまで落ちた南雲の復活など、見ている人が共感できる重要なメッセージがたくさん込められていた回となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。
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