西田敏行「西郷どん」の息子役に!最終章からの出演に『気持ちのいい騙され方をしたな』
鈴木が演じる西郷は「オリジナルの立派な西郷隆盛」
大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990年)で隆盛を演じていた西田は、鈴木に「本当に敬意を表します。全47話で吉之助から隆盛に至るまで演じ切るということは、僕も体験していますが、このしんどさは大変なものなんですよ。それに他の役者さんでは絶対できないようなアプローチで、西郷さんをしっかりと自分のものにしようとしている思いが画面を通して伝わってきて、大変なパワーをお持ちですよね」と絶賛。
さらに、鈴木の演じる西郷について「『西郷どん』という一つの人物を、新たに鈴木亮平くんが作り上げたと思っています。だから、西郷隆盛を心の支柱にして肉付けをしていっているというか、オリジナルの立派な西郷隆盛が完成していますね」と評した。
また、「僕の場合は上野の西郷さんの像に近づけて見た目を作りこんでいったんです。でもこの『西郷どん』の場合は冒頭で糸さんが『これは旦那さぁとちごっ!』って言ってるので、どうなっていくのか楽しみです」と最終回に向けて期待を寄せた。
それに対し、鈴木は「糸さんのそのせりふは、きっと腑に落ちるようになっていると思いますよ」とアピール。
そして、最終章に向けての思いを「吉之助は自分がきっかけで起こしてしまった戊辰戦争で亡くなった8500人以上の魂を自分の肩に背負っているんですよね。ドラマの中では会津の戦いは描かれていませんが、その方々の思いも意識して演じているつもりです」としっかりと語った。
制作統括の櫻井賢氏も西田の起用は意外だった!?
同作の制作統括・櫻井賢氏は、菊次郎のキャスティングの経緯を「物語を書き進めていく中で、中園(ミホ)さんから、『明治時代からの菊次郎に語りをやってほしい』という提案がありました。原作は、息子の菊次郎の目線から語られているので、そこをドラマでも取り入れたいという話はあったんです」と明かす。
ただ、西田の起用は意外だったようで「中園さんが『西田さんに菊次郎をやってもらおうよ!』とおっしゃた時は正直、『え!? それ大丈夫ですか?』と思いました。今まで『西郷どん! 気張れ!』って言ってた人が息子になるわけですから(笑)。それも含めて、西田さんにご相談したところ、快諾してくださいました」と話す。
しかし、「僕自身も、今までの語りの立ち位置から、西田さんの役がつながっていることが不思議です。それくらい、当初の計画にはなかったことなので、中園さんの一声で決まりました」と告白した。