高嶋政宏「寿司を食べるときはイカから」「ワインは泡から」食のこだわりを語る
全世界に向けて「味噌汁」
――この番組では、なかなか予約が取れない敷居の高いお店が取り上げられますが、収録の際、難しさを感じることはありますか?
いえ、物々しい感じは一切ないですよ。確かに、僕も絶対行けないと思っていたようなお店ばかりで、いろんなタイプの方がいますけど、本当にどのシェフも、にこやかに迎えてくれます。「お待ちしてました!」という感じで、こちらの気分まで良くしてくれる。舌だけじゃなく、目や鼻、五感で喜ばせてくれます。だからこそ超一流なんだなと思いますね。
横で見ていると、スタッフに対して「シェフにこれをもう一回やらせるの?」って言いたくなるようなこともあるんです。「もう一回料理を撮りたい」とか、「ちょっと待ってください、今こっち撮りますから」とか。シェフを待たせていいのかなぁと思って、ちょっとドキドキするんですけど、シェフたちは「いいですよ!」って全く気にしていない様子で。ただ、時間のことだけは、みなさん気にされますね。次の手順とか熱の入れ具合とか、料理は、やはり秒単位の戦いなので。
でも、僕もいろんなグルメ番組に出てますけど、ここまでディレクターがシェフとコミュニケーションを取る番組は初めてですね。やっぱり超一流の人しか出ない番組ですから。
実は僕、「孤独のグルメ」(テレビ東京系)が死ぬほど好きで、DVDも持ってるんです。松重豊さんに「今度サインしてください」って言ったら苦笑いしてましたけど(笑)。だから自分でも、ああいうスタイルの番組をやってみたいと思っていたんですが、定食がおいしいお店とか、庶民的なお店巡りは松重さんがやっちゃってるので、同じことをやるのはつまらないなと思っていて。その点、今回は超一流のお店を紹介するのがコンセプトということで、本当によかったです。
――番組にちなんで、高嶋さんにとっての“未来に遺したい一皿”を教えてください。
僕はやっぱり、全世界に向けて、健康的という意味でも、おいしさという意味でも「味噌汁」ですね。味噌汁には、発酵食品である味噌の持つ風味と、出汁と、野菜の栄養素が集まっていて。具によって味も栄養もどんどん変わっていきますし、何といっても二日酔いにも効く(笑)。これは未来に遺したい一品です。
毎週土曜昼5:00-夜6:00(隔週新作)
BSフジで放送
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