高嶋政宏「寿司を食べるときはイカから」「ワインは泡から」食のこだわりを語る
料理を始めたきっかけは、芸人の三瓶さん
――グルメで知られる高嶋さんですが、興味を持たれたきっかけは?
一番最初は、僕がデビューした頃に「料理天国」(1975~1992年、TBS系)という、芳村真理さんが司会をされていた番組が好きで、よく見ていたんですが、ある回でパスタを作っているのを見て、自分もできるんじゃないかと思ったのがきっかけです。でもその時は、実際に作ってみたら全然うまくいかなくて。それで嫌になっちゃって、しばらく料理はしてなかったんですよ。
その数年後、ふと夜遅い時間にテレビをつけたら、市川海老蔵さんの密着ドキュメンタリーが放送されていて。海老蔵さんが大役をやる前に煮詰まって、コンソメスープを作り始める、というくだりがあったんですね。それを見たときは、「これから大変な役をやるのに、8時間もスープ煮込んでる場合じゃないだろう」なんて思ったんですけど(笑)、そのシーンがなぜかずっと気になってて。
また、それと同時期に、芸人の三瓶さんがテレビでオムレツを作っているのを見て。それで、三瓶さんを真似して、僕もちょっと家でオムレツを作ってみたんですね。そしたらうまくいったんです! 「あれ、これ面白いな」と思って、それ以来、毎日オムレツを作るようになりました。2回目に作ったときは失敗したんですけどね、くっついちゃって(笑)。でも、毎日毎日やっていたら、どんどん慣れてきて。確かに料理って、作る瞬間は集中するから、リフレッシュするんですよ。だから今は、かつてテレビを見ながら「海老蔵さん、何やってるんだよ」と思った自分を恥じています(笑)。
オムレツ作りがうまくいくときは、気持ちが安定してるんですよね。焦ったり、ぼーっとしてたりすると、うまくいかない。それに気付いたときに、料理というのは精神状態を保つには良いものなのかなと。そこから、ますますオムレツ作りにハマっていきました。
不思議なことに、オムレツがうまく作れるようになると、どんな料理も全部うまくいくんです。炒めも、火加減も、手順も。オムレツって基本のキなんでしょうね。
そこからは料理本を見て、いろんなものをレシピ通りに作り始めました。特に「とりあえずこの料理さえ作れれば」っていうシリーズ(オレンジページブックス)は、ずいぶん参考にさせてもらいました。あとは、料理研究家の方のレシピ本で作っているうちに、「この先生のレシピで作ると味が濃くなるな」「この先生は薄味だな」という違いがだんだん分かってきて。料理研究家を見る目がちょっと変わってきました(笑)。
他にも、雑誌に小さく載っているレシピを見て作ったり、テレビの旅番組で農家の方が家で作っている料理の作り方をメモしたり。こういうことがリフレッシュになりますね。
毎週土曜昼5:00-夜6:00(隔週新作)
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