NHK総合で放送中のドラマ「ミストレス~女たちの秘密~」(毎週金曜夜10:00-10:50)は、英国BBCの人気海外ドラマ「Mistresses」を原作とし、秘密を抱える4人の女性たちが、それぞれの“愛”を求めて生きる姿を描いていく作品だ。
不倫関係にあった患者の息子と惹かれ合う内科医・香織を長谷川京子、出産について夫と衝突し思い悩む冴子を玄理、これまで男性を取っかえ引っかえしてきたが、ある女性との出会いから恋愛観が一変する樹里を大政絢が演じている。
そんな個性豊かなキャストの中で、夫に先立たれ女手ひとつで娘を育てている主婦・友美を好演している水野美紀。5月17日放送の第5話では、友美が毎日悩まされていた無言電話の正体が夫の不倫相手だったことが判明、その不倫相手が自宅にやってくるという衝撃の展開を迎えた。
そんな友美の今後についてや友美の久しぶりの恋の相手役・甲本雅裕との芝居、現場の雰囲気などについて水野に聞いた。
四者四様の世界観がある
――海外ドラマのリメーク作品ですが、イギリス版はご覧になりましたか?
出演が決まってから見ました。
主人公の女性が全員40代でガンガン恋愛をしていく話なのですが、私の中では「恋愛は卒業」という感覚があったので、海外の女性の“現役感”ってすごいなと思いましたね。共感できるというよりは、客観的に見ていました。あと雰囲気が不思議な作品だなとも思いました。
「デスパレートな妻たち」も女性がメインの海外ドラマですが、明るい雰囲気ですよね。
「Mistresses」は悲しみや憂いといった人間のダークな部分もあり、サスペンス要素もあり…。見たことのない感じのドラマだと思いました。
――イギリス版と日本版での違いなどはありますか?
日本版は4人の年齢がバラけたことで、より四者四様の世界観があっていいなって思いました。それぞれのパートで雰囲気が違うので、まるで4つのドラマを切り貼りしているようなイメージ。
4人それぞれの世界を楽しめて、さらに4人の唯一の接点である“女子会”というところで繋がっているので、イギリス版よりもポップでソフトな感じになっているかなと思います。