イッセー尾形、小日向文世、大泉洋で“3人芝居の傑作”に挑む!「神様的な存在と…怖いなー(笑)」
セルジュ役:小日向文世コメント
台本読んでみて最初の印象は、とにかくよく喋っているなという。これはせりふを覚えるのが大変だなと、最初に思いましたね。
それと、緊迫した3人の関係というのが、気が抜けない状態がずっと続くなーと。でも、そこがご覧になるお客さまとしては面白いんだろうなと思うから、これから戦っていかなきゃいけないなと思っています。
でも今回、ぜひご一緒したいなと思っていた小川絵梨子さんの演出で、共演がイッセー尾形さんと大泉洋君ですからね。
舞台での共演はお2人とも初めてなのです。ものすごく濃い舞台になるんじゃないかなという気がして、今からすごく楽しみですね。
僕の演じる役は、医者のセルジュです。医者だから、ある程度お金を持っているんでしょうね。高額な絵を買ったんです。その絵を友人のイッセー尾形さん演じるマルクに見せるんですよ。
ところが、マルクにケチョンケチョンに言われるわけですよね。そこでプライドが傷ついて、2人の関係がぎくしゃくして、いろいろお互いに思っていたことを少しずつ腹の中にあったものを出し始めて。
そこにもう1人、大泉君演じる若いイヴァンが入ってきて、3人の非常に微妙な関係が新たに形成されていくという。人間模様が非常に面白く見られる芝居ですね。それぞれに悩みがあったりしているんですよ。
友人同士である3人の関係が1枚の絵、真っ白い、ほぼ白い絵を基点にして、そこまでいっちゃうのかよという。あまりそういう友達は僕にはいないですけど(笑)。
僕は、休みの日は家から一歩も出ずに家にいるのが好きな人なので、誘いの電話があったりすると「うーん…」と何とお断りしようかと思うタイプなので(笑)。「待ってました!」と言ばかりに、ワッーと外に出るタイプじゃないんですよ。
3人は余程仲がいいんですね。僕ならそんな絵のことで「いいよ、わかんなきゃ別にいいよ」ってなるところだけど、彼らは徹底して追求していくんですよね。そこが面白いんじゃないかな。
でも結構、険悪になりますからね。特に、僕とイッセーさんは。確か、つかみ合いする瞬間があるんですよね。嫌だなー、イッセーさん強そうだから(笑)。