小日向文世「今回は真ん中に太い話がどーんとある」<コンフィデンスマンJP連載>
3人でいると普通のオジチャンになっちゃう
――また今回は、ダー子と母娘になりすまして、富豪一家の遺産を狙う子分・コックリ役で、関水渚さんが出演されています。彼女の印象は?
「彼女、この作品のファンだったらしくて、まさみちゃんのことを慕っていて、本当の母娘みたいでしたね。渚ちゃんが英語で演説するシーンがあるんだけれど、それをまさみちゃんがずっと現場でチェックしてあげててね。休憩中、まさみちゃんが座っていると横に彼女が来て、『ナントカカントカ~』って英語の練習が始まるの。表情もどんどん良くなっていって、今回の純粋なコックリ役にも本当に合ってるなって感じだった。絶対緊張するだろうと思うから、のびのびとさせてあげたくて、僕も含めて、みんなで温かく見ていたんだ。彼女も現場が楽しそうにしてくれていたから、うれしかった」
――長澤さん、東出さんとの息もピッタリで、このシリーズには思い入れもひとしおでは?
「まさみちゃんはね、全然年下って感じがしないですよね。いつも『しゃべるな』とか『うるさい』とか命令してくるから、僕なんか、子供のような気分になってくる(笑)。3人でいると、普通のオジチャンになっちゃうんだ。リチャードは当初“英国紳士風”って設定だったのに、気がつくと全然なってない。そんな僕を見て東出くんが噴き出しそうになってるのが面白くて、その反応のために芝居したりして。この作品は、自分がどれだけ役になり切ったかというより、3人の関係のなかでどのくらいのテンションをもってやるかっていう、そっちの方に夢中でやってるんです。だから、蓋を開けたらこんなにお客様がついてきてくれていたんだ!っていう感じで、そういう作品に出会えたことは感謝だし、うれしいですね。ちっちゃな子供でも、ストーリーもしっかり追いながら、最後のどんでん返しも面白がって見てくれているみたいなのでね。ひょっとしたら、僕らよりちゃんと見てくれているのかも(笑)」
取材・文=magbug
7月23日(木)より全国公開
監督=田中亮
脚本=古沢良太
出演=長澤まさみ、東出昌大、小手伸也/小日向文世
織田梨沙、関水渚、瀧川英次、前田敦子
ビビアン・スー、白濱亜嵐、古川雄大、滝藤賢一
濱田岳、濱田マリ、デヴィ・スカルノ、石黒賢、生瀬勝久
柴田恭兵、北大路欣也
竹内結子、三浦春馬、広末涼子、江口洋介
主題歌=Official髭男dism「Laughter」
▼公式サイト
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