極悪高校の番長を演じる柳楽優弥「栄信さんはとっても心強い相棒」<今日俺連載その12>
おじさんに見えないように…
――人気ドラマからの映画化ということで、出演することにプレッシャーは感じませんでしたか?
柳楽「柳のようなやんちゃな人を演じるときって、真面目な青年役とかに比べたら、正直、そんなにプレッシャーがないんですよね。なきゃいけないんでしょうけど(笑)」
栄信「僕はこれだけ大きい作品に出演させていただくことが今までほとんどなかったので、すごく緊張していました」
柳楽「そうだったんですか?」
栄信「はい。僕、緊張するとお腹壊すんですけど(苦笑)、ずっとお腹壊してましたもん」
柳楽「知らなかった(笑)。でも、やっぱりドラマが放送された後に映画が作られるということは、ファンの方がちゃんといるということなので、映画に出させていただくうえではしっかりと頑張りたいなという気持ちで撮影に臨みました」
栄信「あとは、制服でネクタイをつけていますけど、僕もいい年齢なんで、おじさんに見えないように…とは思っていました」
柳楽「そもそも(出演者の)平均年齢が高めだから大丈夫ですよ(笑)。実際にこんな高校生がいたら嫌ですけどね(笑)」
――お互いの印象を教えてください。
柳楽「栄信さんはスタイル抜群だし、空手の黒帯だと聞いて、とっても心強い相棒だなと思いました。それに頭もよくて…完璧じゃん!って」
栄信「それは本当にありがたいですけど、そんなふうに思ってくれてるとはあまり感じなかったです…(笑)」
柳楽「思っていましたよ!」
栄信「なら、現場でもうちょっと出してほしかったです(笑)。柳楽くんは寡黙で職人のような俳優さんという印象です。たくさんの作品に出演されていて、僕自身いろいろと見てきているので、まさかご一緒できるとは思ってなかったから、すごく緊張していて、よく分からないことをしゃべっていた気がします…」
柳楽「そんなことなかったですよ。学生時代の話から始まって、空手のこととかいろいろと話しましたよね。空手は地元の道場で後輩に教えるぐらい強かったみたいで、まじもんだな!って思ってました」
栄信「ありがとうございます(笑)。でも今回のアクションでは空手の経験がじゃまになることもあって。大嶽はパワーで押していくキャラクターなので大振りで動くんですが、空手は突きも蹴りも基本的に無駄を省いた動きだから真逆で、かなり稽古したんですよね。皆さんもキャラクターそれぞれで技のジャンルも違うので、それに準じてこっちの方がいいんじゃないですか、というようなお話もしましたね」
柳楽「栄信さんのおかげで充実した立ち合いになったと思います。あと、僕が料理をやりたいって言ったら、レシピをいろいろ教えてくれて」
栄信「そうだ、レシピ教えましたね! 僕は飲食店でアルバイトをしていましたし、普段も料理をしていたんですが、教えてほしいと言われたレシピが、これから料理を始める人が作るような料理じゃなくない?っていうやつでした(笑)」
柳楽「何だっけ? 料理名は忘れちゃったけど、多分どうしてもそれを作りたかったんでしょうね(笑)」