山崎育三郎、“自叙伝”で明かす留学時代の苦労と祖父母の介護
ありのままの自分
――ファンや読者の方でも、おじいさま・おばあさまとのエピソードを初めて知る方も多かったかと思います。
人生を振り返る中で、避けて通れないというか、いい部分だけなく、こういうこと(介護)があって今の自分がいる。できるだけ、あったことをそのまま伝えたいと思いました。ありのままの自分の、これまでの姿を描きたいと思いました。
その時は“苦労”だとは思ってなかったですけど、今思うとよくやったのかなと思います。
それに、その前のアメリカへの留学の時もしんどかったです。田舎町で日本人が一人もいない環境になじめない期間もあって、ようやく乗り越えて帰ってきたら、家の状況があって。
でも16歳~17歳の頃にそういうことを経験できたというのは、後に、大人になってからそれを超えるくらいしんどいことにあまり出合わないのでよかったのかな。
――留学もそうですが、新しい世界に飛び込んでいくという勇気といいますか、好奇心みたいなものは、幼少期から?
いや、そんなことないですね。兄弟の影響です。うちの場合は長男ですね。一番上の兄が、アルバイトでお金をためて短期留学したことがあって。
その姿を見て、次男も留学して、僕も行って、弟も行って…4人兄弟の3番目なので、基本的には兄たちがいろいろ経験してくれる。で、自分もやってみたい。自分から切り開いていくということはほとんどなかったですね。
2016年7月16日ワニブックスより発売
2020年9月10日(木)電子版が配信
■“久志”役の山崎育三郎「『エール』の反響はすごい」
https://thetv.jp/news/detail/242692/
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