シャドウバースFのあらすじ一覧
バトルはエルデの後攻5ターン目を迎えていた。エルデの放つ波動はフォロワーを破壊するだけではなく、強烈な衝撃となってスバルとイツキを襲う。イツキが一気に体力を削られ、駆け寄るスバルにも激痛が走る。この違和感の正体は、エルデの用意したルールにあった。公平なバトルのためにエルデの体力と手数が優遇されているだけではなく、敗北すれば消滅するエルデと同様に、スバルとイツキが体力を削られるとその命も削られていくのだという。それでも二人は恐怖を乗り越えようとし、正面からぶつかろうとする。だが、データ生命体であるエルデには人間の常識が通じなかった。
イツキとスバルはシオンに導かれながらガイアタワーを目指す。そんな二人の前に、デジフレが変化した存在・シェイドが立ちふさがる。イツキとスバルはコスモスファングとマスカレードゴーストの力を借りながら、目の前に現れたシェイドを打ち倒していく。素性を隠しながら住民に状況を説明しようとすると、助けを求める声が聞こえてくる。だが、駆け付けようにも間に合わず、絶体絶命の危機に。一方、ヒイロやマルグリットの要請で、歴戦のシャドバプレイヤーたちがシェイドとの戦いに協力。伝説のカードが待つ、シャドバカレッジに集まろうとしていた。
世界を滅亡へと導く3つの“タワー”の破壊を託されたライトたちは、最終目標であるワールドタワーへの道筋を開くため、まずはシェイドを撃破しながらガイアタワーとスカイタワーを無力化しなければならなかった。だが、ジェネシスカンパニーの立案した作戦に、シオンが真っ向から反対する。彼女が提案した、世界や人類、猫目町を救うための作戦は、複数チームによるタワーの各個撃破とシャドバカレッジの防衛だった。そして、それぞれのデバイスに対シェイド用のシステムがインストールされ、いよいよ作戦が動き出す。そんな中、スバルは「セブンシャドウズに裏切り者がいる」というカグヤの忠告を明かし、一同に大きな衝撃が走る。
アークルーラーは“現代の審判者”を名乗り、世界を作り変えると宣言する。しかし、その力によってデジフレたちが暴走し、人々に危害を加えるようになってしまう。中でも猫目町では大規模な戦闘が発生する。ライトたちは防衛に当たるセブンシャドウズに協力するため、急いで猫目町に戻ろうとする。一方、シャドバカレッジも混乱を極め、各部の部長たちが暴走したデジフレ“シェイド”の対応に追われていた。生徒を救出するタツミ、籠城して情報収集するシノブ、そして避難誘導するフワリと、部長を中心に各部が連携する。校庭にいた生徒の避難も無事に完了するが、その瞬間フワリたちの前にシェイドが出現し、フワリが絶体絶命のピンチに陥る。
ライトとヒイロの全身全霊のバトルは、シャドウエリアにいる全てのプレイヤーの心を引き付けていた。そのフィールドに立てないことを寂しく思う者、そのバトルに憧れる者、そして息を凝らして見守る者。アークルーラーも注視するそのバトルは、先攻11ターン目を迎える。ヒイロは拳を高らかに突き上げ、ついにその切り札であるイグニスドラゴン・ノヴァを解放する。その能力によってライトは圧倒的不利の状態に陥る。すでに切り札もなく、過去最大のピンチが訪れる。誰もが諦めそうになる中、それでもライトは堂々と立っていた。仲間たちの大声援が響き渡る。その気持ちを受け止めたライトが、ありったけの思いをヒイロにぶつけようとする。
幼少から感情表現が苦手で言葉足らずだったライトはなかなか周りに溶け込めずにいたが、本当の気持ちに気付いてくれる人はちゃんといた。大事なのは「自分らしくあること」で、そうしてたくさんの仲間ができた。だからどんなに不利な状況でも、その瞳は輝きを失わなかった。ライトはヒイロの鉄壁の守りを突破しようと、怒とうのコンボを決めていく。対するヒイロはその迫力に武者震いしながらも熱いものが込み上げてくるのを実感し、すさまじい反撃を繰り出してライトの体力を一気に奪っていく。ついにライトは吹き飛ばされ、崩れ落ちてしまう。
ヒイロはミカドとのバトルでネメシスクラスを使っていた。その彼が最初にプレイしたのはドラゴンクラスのカードだった。それはヒイロが本気であることを示し、ライトもドラゴンクラスには負けられないと気合いを入れる。そんな中、ライトはある疑問を口にする。なぜヒイロは人類のために存在するはずのアークを破壊しようとするのか。アークの正体とは一体何なのか。ヒイロは過去の因縁と共にこの世界に訪れる危機、そしてセブンシャドウズの本当の目的について語り出す。あまりにスケールの大きい話に理解が追いつかないライトだが、だからこそヒイロに真っすぐぶつかり、その思いを理解するためにシャドバに懸けようとする。
ミカドとルシアのバトルが佳境を迎える頃、フワリはシノブの元を訪れ、シックスマジックの活況ぶりを目にする。セブンスフレイムがワールドランキングで大活躍した影響を受け、生徒たちはかつてないほどシャドバに燃えていた。活況の理由はもう一つあり、大きな禍根を残したハルマが表立って行動することがなくなり、生徒たちも絡まれることがなくなったからだった。そんな中、タツミがファーストリーパーの部室に赴き、ハルマとこの部の今後について話し合おうとする。だが、一方のハルマは気のない様子を見せる。
ミカドはヒイロに敗れたショックから立ち直れず、よろめきながら通路を進んで行く。ライトはそんなミカドを心配し、ずっと後を付つけていた。ライトは足がもつれて倒れるミカドに手を差し伸べるが、その行動はミカドのプライドを刺激し、“哀れみ”であり“見下し”だと拒絶されてしまう。まだライトにもヒイロにも敗北を認めていなかったミカドは苦しそうに強がり、ガルエルにまで敵意を向けようとするが、ドラグニルから厳しい一言を突き付けられてしまう。ライトはそんなミカドに再び手を差し伸べようとする。一方、イツキたちは次のシャドウエリアにたどり着き、覚悟を決めたスバルが力強く足を踏み出そうとする。