シャドウバースFのあらすじ一覧
ミカドはヒイロに敗れたショックから立ち直れず、よろめきながら通路を進んで行く。ライトはそんなミカドを心配し、ずっと後を付つけていた。ライトは足がもつれて倒れるミカドに手を差し伸べるが、その行動はミカドのプライドを刺激し、“哀れみ”であり“見下し”だと拒絶されてしまう。まだライトにもヒイロにも敗北を認めていなかったミカドは苦しそうに強がり、ガルエルにまで敵意を向けようとするが、ドラグニルから厳しい一言を突き付けられてしまう。ライトはそんなミカドに再び手を差し伸べようとする。一方、イツキたちは次のシャドウエリアにたどり着き、覚悟を決めたスバルが力強く足を踏み出そうとする。
ヒナ・シンクレアは恵まれた環境で育ちながらも、“間違うこと”を許されなかった。窮屈な幼少期を生き、“バトルフェンサー”のヴィランに引かれたヒナは、そこで“悪の美学”を学び、セブンシャドウズの一人として挑戦者を待ち受けていた。レンはそんなヒナに一度は勝利し、再度のバトルを挑む。ヒーローであるバトルフェンサーへの思い、ヴィランであるクイーンインセクトへの思い、シャドウバースはその熱い気持ちを素直に発揮できる場だった。自分らしさのために全力を尽くそうとするレンと、己を貫こうとするヒナの信念を懸けたバトルが幕を開ける。
ミカドとヒイロ、ツバサとアンドレアの2戦が終わり、セブンシャドウズが2連勝を果たす。その様子をマルグリットとアインはジェネシスカンパニーの社長室から眺めていた。セブンシャドウズの思惑はつかめずアークの行方は不明なままで、今はただアークが共鳴するのを願うばかりだった。だが挑戦者側は連敗し、ライトは先へと進まずミカドの元へと戻ってしまう。ままならない状況の中、マルグリットは自身が社長に就いた3年前の出来事を思い出していた。アインと手を取り合った日を思い返していると、突然マウラがやって来る。一方、リョウガはウルフラムの待つエリアへたどり着く。
ツバサとアンドレアのバトルは後攻5ターン目を迎え、アンドレアは強力なカードでツバサをじわじわと追い詰めていく。圧倒的な強さを誇るアンドレアは、自らの強さを自覚しているにもかかわらず、それでも冷ややかな態度を崩さない。その諦念は根深く、セブンシャドウズであることも、先生であることも、そしてこのバトルもどうでもいいと吐露する。その言葉にショックを受けるかと思いきや、不敵な笑みを浮かべ、怒りをあらわにするツバサ。そして激しいコンボでアンドレアの体力を一気に削っていき、全てを失っても絶望の先に希望があると、自身が見た光を胸に全力でぶつかろうとする。
セブンスフレイムとリョウガは次のシャドウエリアに向かう。楽しそうなレンやツバサとは対照的に、ライトはスマホを握りしめながらどこか浮かない表情をしていた。スバルに指摘されライトは、ミカドを気に掛けていることに気づく。ドラグニルとスバルが元気づけようとしてくれる。一方、ミカドはヒイロに“弱さ”を突かれたものの、彼のフォロワーを一掃して圧倒的優位に立っていた。ヒイロはフォロワーを失い、1枚のカードを得たのみ。それでもその可能性を信じて体勢を整えようとするが、ミカドは息もつかせぬ攻勢で追い込み、意趣返しとばかりにその弱さともろさを嘲笑する。そして、ヒイロの信じる“人の可能性”を打ち砕こうとする。
【最終回】ミカドとライトのバトルは5ターン目に突入。ミカドの攻撃によってライトのフォロワーが続々と破壊され、ラストワードが発動。ミカドはそれを無駄だと切り捨てるが、ライトはその決めつけに反発し、やってみなければわからないことを証明しようとする。一方、ミカドはすべてを否定するような態度をとがめられるが、否定ではなく事実を述べただけだとライトを遮り、努力も、可能性も、才能なき者のざれ言だとうんざりした様子で吐き捨てる。一進一退の攻防が続く中、ついにライトは“ミカドのシャドバ”に気付く。