誠実な菅波先生に反響「葛藤を抱える姿に涙…」
医師として、百音が思うよりもずっと深く田中という患者と向き合っていた菅波。突き放すような言動も、感情の高ぶりも、田中を「助けたい」という思いがあるからこそ。この日のエピソードには、そんな菅波の誠実な本心が垣間見えた。「透明なゆりかご」(2018年、NHK総合)でも命の始まりと終わりに誠実に向き合う人々の物語を紡いだ安達奈緒子氏の脚本が、そんな菅波のわかりにくいけれど誠実な人柄を描き出す。
演じる坂口も「静かな菅波、口の悪い菅波、感情が高ぶる菅波、ドジな菅波などさまざまな面を持っている菅波を演じられるのはとてもうれしいですし、楽しいですね」とインタビューで語っている通り、菅波はとっつきにくい第一印象から少しずつ違う面を見せてきている。
無表情で周囲のことには無関心に見えた菅波が、百音に試験勉強を教えるようになり、患者を思って声を荒げる。そんな変化のひとつひとつから菅波光太朗という人物の人となりが垣間見え、人間味が増していく様子に惹きつけられる。
視聴者からも「菅波先生は、誠実な人なんだな。誠実さが顔と言葉に現れてきた」「菅波先生が葛藤を抱える姿に涙…」「モネとかかわって、少しずつ自分の殻を破ろうとしている菅波先生がとても良い」と好感の声が上がり、Twitterでは「菅波先生」がトレンド入りするなど反響を呼んでいる。
この日の説得をきっかけに、菅波も田中の在宅診療に携わることに。6月25日(金)放送の第30回では、田中が別れた妻に「テーブルを見に来てもらえないか」と連絡する展開が描かれる。