――婚約者の結衣(佐々木)さんとの関係性も変わりましたよね。今回も「前髪直毛野郎!」とか、過激なせりふがありました。
そうなんです! 声を大にして言いたいんですけど、「前髪直毛野郎!」とか「ほっぺたコケティッシュ野郎!」とか…ただの悪口ですからね!(笑)
――そんなやりとりも含めて、佐々木さんの印象はどうですか?
佐々木さんは独特の空気を持っている方で、いつも癒やしをいただいています。佐々木さんは、結衣ちゃん役にピッタリで、天然な部分があって、かと思えば芯も強くて、みんなから愛されるキャラクターなんです。
そういう意味では、亮太として彼女を思う気持ち、誰かに取られちゃうんじゃないかって心配になる気持ちがすごく分かります。年上ですけど、とにかくかわいいんです。不思議なことをよくされるので、キャストもスタッフも関係なく、皆さんにツッコまれていますね(笑)。
――これまでを含め、むちゃくちゃだったなと思うシーンは?
地上波連続ドラマの最終回で実施した、生放送に勝るものはないです!
スペシャルドラマから始まって、最後にこの映画で終わるんですけど、個人的には昨年の連続ドラマまでが一つの区切りだなと思いました。
その“集大成”でアドリブ全開にやらせてもらって、途中でキャストが笑っちゃったくらい、ある意味「事故感」全開でできたのも、良かったのかなと。
でも、芝居ってうそを突き通すことでもあるし、うそを貫き通すからこそ一つの作品ができる。自分の考えなんですけど、「芝居をしない」ことが一番の理想だと思っているんです。
だから笑っていて「あれは窪田の素じゃない?」と思われたしても、亮太として芝居でそれを素のように見ることができたら、最強だなと思うんです。もちろん作品のテイストにもよるんですけど、それは今後やっていきたいところではあります。
――連続ドラマではコスプレも話題になりましたが、お気に入りのコスプレはありますか?
え~!? お気に入りのコスプレ!?(笑) 確かにいろいろやりました。ブレザーとか忍者とか鉄●ア●ム的なものもやりましたし、女装もしたり、医者もしたり…(笑)。
1つは選べませんが、医療モノはずっとやってみたいって思っていたんです。あれは着られただけで満足しました。パロディーですけど、横に唐沢さん演じる財前教授(「白い巨塔」フジテレビ系)もいましたし(笑)。
普通の俳優さんなら代表作と呼べるような作品をパロディーで使うなよ、ってなるところだと思うんですけど、唐沢さんは「全然いいよ!」って仰っていて(笑)。
唐沢さんの心の広さと言いますか、いい意味でこだわりのないところ、それがあったからこそ実現したのだと思います。本当に、今後これ以上の医療モノには出会えないだろうなと思いました。時空も局も超えちゃった! ラストコップってすげー!と思いました。
――そして、伊藤沙莉さん演じる鑑識・山瀬栞のグッズでお気に入りはありますか?
個人的には「あゆむ太郎」が大好きです。歩いて行って、犯人に触れると爆発するんですよ! あれを持っていればアクションしなくていいんです。便利だなって思いました。あれがあったら戦わなくていいので、最強じゃんって(笑)。
スパイダーハンドは結構見た目に反して大変ですし、三代目ジェットソールブーツはワイヤーアクションになるので、撮影も仕込みも大変だったので、「あゆむ太郎」が一番ですかね(笑)。
映画にも出てくるので、そこも見逃さずにチェックしてみてください。
5月3日(水・祝)より全国ロードショー
【HP】http://lastcop-movie.jp/
くぼた・まさたか=1988年8月6日生まれ、神奈川県出身。B型。主演ドラマ「4号警備」(NHK総合)が放送中
ほか、7月29日(土)には主演映画「東京喰種 トーキョーグール」が公開