小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第22回「義時の生きる道」が6月5日に放送された。妻・八重(新垣結衣)を水難事故で亡くして以降、政の世界から一線を引いて過ごしている義時(小栗)の前に、姉・政子(小池栄子)と比企家の比奈(堀田真由)が現れた。放送後は毎週、Twitterのトレンドランキングで1位を獲得する本作。妻との別れに喪失感を抱く義時へのエールが集まった。(以下、ネタバレが含まれます)
八重亡き託児所を守る義時
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝(大泉洋)に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
先週の第21回は、八重が川で立ち往生した子どもを救い、自らの命を落としてしまうという悲劇が描かれたが、今週の義時はしっかりと前を向いて残された大勢の子どもたちを守る暮らしをしていた。八重を失った悲しみに沈むことはあっても、日々の忙しさで忘れようとしているようだった。
そんな義時を心配したのが、姉の政子。奮闘している様子を手助けした方がいいと思っていながらも、実衣(宮澤エマ)たち周囲の反対もあり、義時に近づくことはやめようと話していた。ところが、政子は大勢のヤンチャな子どもたちに囲まれる義時の前に現れた。侍女の扮装をして手土産のモチを手にする政子の姿を、義時はすぐに姉だと気付く。気心知れた政子と話すうちに、義時は子育ての忙しさを少し忘れて、久しぶりに笑うことができた。政子は「あなたには役目がある。金剛をしっかり育てていくっていう」と、義時を労った。
金剛の成長が視聴者の涙を誘った
義時の嫡男・金剛(森優理斗)は、まっすぐ育っており、安達盛長(野添義弘)の息子とケンカになった際も、義時は「北条はほかの御家人よりも立場が上。だからこそ慎み深くなければならぬ」と教えた。金剛は義時の話をしっかり受け入れ、今後の目覚ましい成長を感じるような少年になっていた。
視聴者はTwitter等に「金剛と義時のやりとりで泣いてしまった」「八重さんのことを思い続ける義時の気持ちが伝わるよ」と感動の声を寄せた。