村井は子会社に左遷となり、現場を離れることに…
結局、「フライデー~」は世間を騒がせたけじめをつけるために打ち切り、村井は関連子会社に飛ばされ、拓朗は経理に異動となった。番組終わりでいつも全員で行っていたカラオケパブでの打ち上げも今日で最後だ。そこで恵那は「贈る言葉」を歌った。「去り行くあなたへ贈る言葉」と、村井をまっすぐ見つめて歌う恵那。村井は今まで見せたことのなかった泣きそうな顔で、恵那の歌を聴いていた。
「あんなに大っきらいだったのに、こんなに好きになるとは…」「クソ野郎だと思ってたけど今は最高の上司だよ」など、村井に対する見方が変わり、あまりにも第一印象が悪すぎたためにギャップ効果で評価爆上げになった視聴者が続々。第1話の村井はデリカシーが無く、パワハラ&セクハラ発言が度を越していて、本当に張り倒してやりたいほどムカつくオヤジだった。その後もムカつく言動は続いていたが、怒鳴っている最中に恵那が吐きそうになった時にはオロオロと心配していて「実は根っからイヤなヤツではないのかも…」と思わせたし、拓朗にトラウマとちゃんと向き合わせたのも村井だ。あの時も村井は拓朗に真摯な態度で接して、「村井、実はいいヤツ説」が出ていた。
虚勢に隠されていた、思いやりと信念と責任感
この先もダメな部分は直らないだろうし、セクハラ&パワハラで、左遷先でも嫌われるかもしれない。でも、「ニュース8」の上司の、恵那に対する陰湿でねっちりしたパワハラやセクハラを見たら、ストレートな村井の方が何万倍もマシだと思ってしまった。少なくとも村井には裏表が無い。そして、それが正解かどうかはわからないが、信念を貫く男。報道からバラエティに異動になったのも、信念を貫いてぶつかった結果かもしれないし、今回も飛ばされることは覚悟していたはずだ。保身よりも自分の心に従ったのだ。ムカつくところは多いけど、実は信じられて、ここ一番では頼りになる人物だった。
番組中にも「村井さん」はトレンド入りしていたが、終了後にさらに“村井語り”が盛り上がり、トレンドランクは最高6位まで上昇した。
現場は離れたが、次回予告でも拓朗と共に居る姿が映っていた。どういう立場でかかわるのかは今のところ不明だが、これからも恵那と拓朗の力になってくれそうだ。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部
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