<いだてん>異例、大河“最終回”にあふれた笑顔 生田斗真、松坂桃李、星野源ら主役級も“ONE TEAM”で盛り上げた一年
「時間よ止まれ」最終回にあふれた笑顔
そして、「世界中の秋晴れを全部東京に持ってきてしまったようなすばらしい秋晴れ」で迎えた最終回。「オリンピックの顔と顔」は東京五輪音頭の一節だが、開会式当日に国立競技場に集まった顔は選手、関係者、観客含めどれも笑顔、笑顔、笑顔。「これから一番楽しいことをやる」という期待に満ち満ちていた。まさに「時間よ止まれ」という瞬間だった。
大河ドラマといえば偉人を主人公にした作品が多く、その宿命として最終回では「死」が描かれることが基本となる。最終回がこれほど希望と喜び、笑顔で彩られるのも、“オリンピック”という祭りを主人公に据えた「いだてん」ならではのことなのだ。
主役級スターから若手俳優たちまでが一丸となって「全力で楽しむこと」の尊さを訴えてきた「いだてん」。加えて、放送日の12月15日はなんと、「東京オリンピック・パラリンピック2020」のために建設された新国立競技場竣工式当日。現実ともリンクし、もはや2019年の大河ドラマが「いだてん」であったことは必然としか言いようがない――そんな最終回だったと思う。
最終回オンエア中は「ここまで見てきてよかった」というファンの声がSNSを埋め尽くし、Twitterでは田畑の口癖をもじった「#いだてん最高じゃんねぇ」が世界トレンド1位に。1年間「いだてん」を見てきたファンだけが手に入れることのできる宝物のような最終回だった。
12月30日には、総合テレビで「いだてん」総集編が放送される(第一部前・後編を昼1:05-3:20、第二部前・後編を昼3:25-5:40放送、BSプレミアムでも1月2-3日に放送)。有料だが「NHKオンデマンド」では1話から最終話までが視聴できる。この祭りに加わらないのは心底もったいない。“にわかファン”でもいいじゃないか、年末には今からでもこの祭りに加わるべき…そう思うのである。(文=ザテレビジョン ドラマ部)
総合テレビは12月30日(月)放送
午後1:05~3:20 〈第1部〉前・後編
午後3:25~5:40 〈第2部〉前・後編
BSプレミアムは1月2-3日に放送
1月2日(木)午前8:00~10:15 〈第1部〉前・後編
1月3日(金)午前8:00~10:15 〈第2部〉前・後編