伊東四朗演じる“おかしな刑事”が「科捜研」に鑑定を依頼!「とってもワクワクするんじゃないかな」
伊東四朗コメント全文
――シリーズ初の「京都スペシャル」撮影はいかがでしたか?
今回は監督とキャストだけが東京から移動して、あとのスタッフはすべて京都撮影所の皆さん、という異例の座組でした。こういう試みは初めてだったのでもうちょっとギクシャクするかなと思ったら、実にスムーズに撮影が進んでいったのでビックリしました。
太秦には「遠山の金さん」や「銭形平次」などでずいぶん通ったので、たくさん知り合いがいて、ホッとする場所でもあります。“結髪さん(※時代劇などで日本髪を結う職人)”も大昔に私を担当してくださっていた方がやってくださいました。改めてカツラ合わせもする必要もなく、とても楽しかったですね。
――メインゲストの里見浩太朗さんとの共演はいかがでしたか?
実は私、時代劇にはじめて出演したのが太秦で、偶然にも里見さんの主演映画だったんですよ。『お世継ぎ初道中』という昭和36年の映画で、里見さんが歌った主題歌まで覚えていて、目の前で歌ってみせたら里見さんがビックリしていましたよ(笑)。
里見さんは当時から大スターで、撮影所には専用の楽屋が用意されていました。その後はほとんどご一緒する機会がなく、最近では「特捜9」で共演させていただいていますが、あれから約60年…。
この「おかしな刑事」で、しかも太秦で共演できるなんて…なんだか不思議な気持ちでしたね。里見さんとは年齢もひとつ違うだけ(※伊東=1937年6月生まれの82歳、里見=1936年11月生まれの83歳)で同年代なのですが、髪の毛がフサフサで、うらやましい! ぜひ秘訣を教えてもらいたいものです(笑)。
――松金よね子さん、あめくみちこさんとの共演はいかがでしたか?
私は、佐藤B作、角野卓造、松金よね子、あめくみちこというメンバーで“西荻の会”という飲み会を開いているものですから、気心が知れていてやりやすかったですね。やっぱり呼吸が合うんです。特にあめくさんはやりがいのある役だったので、彼女は喜んで演じていましたね。
――「京都スペシャル」の見どころを教えてください!
休暇中の鴨志田と真実がどう事件を解決していくかが最大の見どころですが、いちばん面白いのは鴨志田さんが映画村でスカウトされちゃうところじゃないでしょうか(笑)。
役者をやりながら、捜査をするなんてねぇ…。鴨志田さん自身も、ちょっと役者の面白さにハマったんじゃないかと思います。内心かなり喜んでいましたからねぇ。でも、私が不満なのはスカウトの理由が“怖い顔だったから”ってところですね(笑)。
さらに「科捜研の女」から、日野所長役の斉藤暁さんも出演してくださいました。「科捜研の女」は、いまや誰もがご存じの長い歴史の番組。だからこそ、成り立ったコラボです。こういうコラボは演じていても楽しいですし、見てくださる方にとってもワクワクするんじゃないかな。面白く仕上がっていると思うので、ぜひご覧ください!