ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞

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    坂元裕二脚本の濃厚な会話劇が受賞
    (C)TBS

    坂元裕二脚本の濃厚な会話劇が受賞

    「カルテット」が、「現代的な人々の関わりを繊細に描いて文学的」だった脚本と、「それを作り上げる演技も説得力があった」俳優陣との化学反応が決まり、最優秀作品賞に。2位の「嘘の戦争」は、「一人ずつ復讐する展開が分かりやすく、最後のどんでん返しも考え抜かれていた」としっかりした構成に評価が。3位の「A LIFE―」は、「主役を立てる物語で見やすく、ユーモアもあった」と王道の人間ドラマへの評価が集まった。4位はハマり役だったと評判の「東京タラレバ娘」、5位は福田雄一ワールド全開だった「スーパーサラリーマン左江内氏」。

    【ドラマへの評価】
    カルテットを結成した男女4人の思いが複雑に絡み合う大人のラブストーリー。それぞれに秘密を抱えた真紀(松たか子)、すずめ(満島ひかり)、諭高(高橋一生)、司(松田龍平)の会話劇や刺さるせりふは毎話で話題に。また、最後まで読めないハラハラするサスペンス展開は圧巻だった。
    脚本=坂元裕二/出演=松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平、吉岡里帆、富澤たけし、八木亜希子、宮藤官九郎、もたいまさこほか

    受賞者インタビュー

    この後も何度も見返す唯一のドラマになるんじゃないかな(佐野亜裕美P)

    第92回 ドラマアカデミー賞 最優秀作品賞 受賞インタビュー
    撮影=大石隼士
    Q 「坂元(裕二)さんとのお仕事するのを夢見てから今日まで、4年かかりました」とおっしゃっていましたが、実際に坂元さんとお仕事をされて見ての感想をお願いします。
    やっぱりすごい方だなーというのが率直なところです。普通、ドラマは企画が先に決まって、その企画を誰に演じてほしいかを考えてキャスティングすることが王道のやり方だと思うんですけど、今回は先にざっくりとした企画で4人をキャスティングして。この4人で何やったら面白いかなと、いろいろ考えて、話し合って、変えていきました。それは坂元さんという人がキャストに当て書きをされる方で、その芝居を引き出す力がすごいんです。そこに対する信頼感があるので、こういう特別なつくり方をさせてもらえたなと思っています。 4人以外でも、宮藤官九郎さんやもたいまさこさん、吉岡里帆さんとかみんなそれぞれがこれまでのイメージ通りの役ではなくて、ちょっと違う新たな魅力を引き出せたというころが一番うれしいです。坂元さんという人に導いてもらって、そういう作品が作れたんじゃないかなと思っています。得難い経験をさせてもらったなと、とても幸せな思いでした。
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    嘘の戦争

    フジ系

    【ドラマへの評価】
    30年前に家族を殺された浩一(草彅剛)が詐欺師となり、当時の事件関係者たちに復讐を果たしていく。何が本当で、何がうそか分からなくなるスピード感あふれる展開で視聴者を魅了し、さらに、過去に苦しみながらも復讐を続ける浩一の姿が共感を呼んだ。
    脚本=後藤法子/出演=草彅剛、藤木直人、水原希子、菊池風磨、大杉漣、山本美月、安田顕、市村正親ほか

  • 【ドラマへの評価】
    いちずに患者と向き合う外科医・沖田(木村拓哉)を通して、「医療とは何なのか」を問うヒューマンラブストーリー。苦悩しながら命と向き合う姿をリアルに描く一方で、沖田と壮大(浅野忠信)の〝親友でライバル〟だからこその嫉妬や友情が感動を呼んだ。
    脚本=橋部敦子/出演=木村拓哉/竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信ほか

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞一覧

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